熊本県上天草市では「釣り×地域振興プロジェクト」を推進する人材を「地域おこし協力隊」として募集している。
天草は海に囲まれた土地であり、市民も趣味として釣りを行っている人が多い。また、多くの釣り客が訪れる釣りのメッカとして、競技系の釣りの全国大会が行われるなど釣り人にとって憧れの土地でもある。
一方で、上天草市の釣り客はそのほとんどが、早朝に自家用車で訪れその日のうちに帰路につく傾向にあり、多くの釣り客が訪れているにも関わらず、市への経済波及効果が低いことや、一部のマナーの悪い釣り客が引き起こすゴミの放置や迷惑駐車が生じていることが課題となっている。
このことから、上天草市では令和2年度から釣りを軸にしたブルーツーリズム(※漁村などに滞在し魅力的な海辺での生活体験を通じて心と体をリフレッシュさせる余暇活動)の促進に取り組んでおり、釣りをキーワードにした交流人口及び関係人口を拡大する事業として以下の取り組みを行っている。
釣りをキーワードにした地域振興の取り組み
1・釣り×観光、釣り×移住、釣り×マナーなどの情報発信
2・「北九州つりいこか倶楽部」をモデルにした、遊漁船での釣り、釣った魚の食事、現地での宿泊をオールインで体験できる仕組み「天草つろう旅」のサービス構築
3・地元の釣り好き有志「上天草BT委員会」を組織したマナー啓発イベント「パールライン釣り大会」等を実施
4・上記1~3の取組を加速させる人材として地域おこし協力隊(初代ブルーツーリズム推進コーディネーター)の任用
5・上記1~3をデザイン・バックオフィスの面で支援する地域活性化起業人の任用
これらの事業が今後自走化していくために、それぞれの事業を主体的に行っていく人材が不足することが課題となっている。
そこで、上天草市や関係団体がこれまで取り組んできた事業を継承し、これらの事業を自走化させることで、市の資源である釣りを活かした交流人口の創出および経済波及効果を高め、ひいては釣り客のマナー向上を図ることを目的に、釣りを活用した地域振興に関心があり、市及び関係団体と連携し、事業を推進していく人材(ブルーツーリズム推進コーディネーター)を地域おこし協力隊として募集している。
募集の詳細は以下の通り。
■主な活動概要
(1)天草つろう旅実行委員会の事務局関連業務
(2)釣り関係メディアの撮影コーディネート
(3)関係団体と連携したイベント等の実施
(4)その他
■募集要件
以下の全ての要件を満たす人
(1)心身ともに健康で、地域住民と協力しながら、意欲と情熱を持って活動できる人
(2)パソコンを操作できる人(必要書類の作成、SNSによる情報発信等)
(3)3大都市圏をはじめとする都市地域等から上天草市に住民票を移動できる人 ※地域要件については、総務省の「地域おこし協力隊」の関連ページをご確認ください。
(4)普通自動車免許を有している人
(5)旅行業務取扱管理者の資格を有している、もしくは地域おこし協力隊の任期中に資格を取得する意思のある人
(6)地域おこし協力隊の活動終了後も、本市に定住する意思のある人
■身分など
(1)隊員の身分は、「上天草市地域おこし協力隊設置要綱」に基づき市長が委嘱し、市と業務委託契約を締結します(市と雇用契約は結びません)。
(2)任期は委嘱の日から令和8年3月31日まで(ただし活動状況・実績などを勘案し、最長3年間は年度ごとに延長されます)。
(3)地域おこし協力隊としてふさわしくないと市長が判断した場合は、任期中であっても任用を取り消します。
■待遇・福利厚生
(1)活動報償費として、月額266,000円を支払います。
(2)健康保険・国民年金などは個人で加入していただきます。雇用保険、労災保険はありません。
(3)転居にかかる費用や生活に要する光熱水費等一切の費用は、個人負担となります。
(4)活動に要する経費については、「上天草市地域おこし協力隊活動助成金交付要綱」等に基づき予算の範囲内で市が支給します(隊員1人当たり1年間最大で200万円を上限とします)。
■募集期間
令和7年1月31日(金曜日)まで
■応募手続き
下記、リンク内から応募書類をダウンロードの上、上天草市企画政策部企画政策課地方創生係に提出。
https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/484/20554.html
■問い合わせ先
上天草市企画政策部企画政策課 地方創生係
kikaku@city.kamiamakusa.lg.jp