【第4回】遊漁券もネット販売の時代!? 内水面の釣り場はどう変わるのか

スペシャル ニュース

水辺環境事業に強い(一社)クリアウォータープロジェクト

つりチケのスタッフ
左から代表理事・瀬川貴之さん、西山宗一郎さん、田中五月さん

 「つりチケ」を運営する一般社団法人クリアウォータープロジェクトは2013年4月に設立。代表理事の瀬川貴之さんがシステムエンジニアやコンサルティング業務の経験を活かし、趣味のサーフィンを通じた水辺の環境の改善に取り組むべく立ち上げた組織だ。現在スタッフ19名。

 「つりチケ」はこれまで取り組んできた数ある事業の中では後発で、水辺環境問題を解決する「AQMAP(アクマップ)」、河川の流域環境を支える団体を支援するクラウドファンディング「カワサポ」、その他「川遊びマップ」、「環境コーディネイト」などの事業を展開する。昨年の6月には日本水大賞未来開拓賞を受賞した。

 環境改善に関連する事業は高く評価されるもののビジネスとして軌道に乗せるのは難しく、瀬川代表理事がCEOを務める(株)クリート(システム開発会社)との両輪で事業を展開している。

日本水大賞の様子
日本水大賞未来開拓賞を受賞

遊漁券のネット販売で、釣り人との繋がりが強くなる

 今回の「つりチケ」取材を通して感じたことは、遊漁券のネット販売は釣り人と漁協の繋がりがより強くなることだった。

 遊漁券販売だけを考えると、地元販売店と釣り人の距離は遠くなるのだが、ネットで繋がることでさまざまなデータを収集できるようになる。

 しかも内水面漁業がピンチだということを理解する釣り人が増え、魚資源管理に興味がある人も少なくない。釣り人から得たデータベースの活用によって、内水面の釣り場の未来が明るくなることを期待したい。

(了)

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