公益財団法人日本釣振興会大阪府支部は、6月15日(土)、大阪府南部にある千早川マス釣り場にて「JFW親子マス釣り体験教室」を開催した。
後援はスポーツ庁、大阪釣具協同組合。協力は、大阪府釣り団体協議会、総合学園ヒューマンアカデミー大阪校。
JFW(Japan Fishing Week・日本釣り週間)は、青少年やその家族に健全なスポーツフィッシングの振興と、水辺環境の維持・保全の考え方を広めるため、毎年行われている活動だ。
今回は、小学生以上中学生までの子供を含む30家族84名が参加し、管理釣り場でニジマスをターゲットとしたエサ釣りを楽しんでもらった。
また、日本釣振興会大阪府支部のメンバー等、計41名のスタッフがイベントの運営や釣りの指導に当たった。
当日は快晴!84名が千早川マス釣り場に集まり、釣りを体験
当日の天気は晴れ。暑すぎず、釣りをするには絶好の日和の中行われた。
スタッフは8時前から集合し、準備を行った後、8時半から受付を開始。受付では当日使う釣り具や参加賞、また熱中症対策として飲み物や塩飴も配られた。
受付が終わると、9時から開会式が行われた。まず、日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長より以下要旨の挨拶が行われた。
「日本釣振興会では、日本の釣り界を良くする活動を行っています。具体的には、放流活動、水中清掃や陸上清掃を行って釣り場を綺麗にする活動、釣りの楽しさや文化を後世に残していく活動を行っています。釣りは楽しい遊びですが、ルールやマナーもあります。また水辺で行う遊びである以上、危険が伴います。安全に気を付けて釣りを楽しんでください」。
次に、大阪府釣り団体協議会の鈴紀氏、関氏により、配布された「すきすきフィッシング」を教本に、簡単な釣り教室が行われた。
その後、集合写真を撮影し、あらかじめ決められた6つの班に分かれて釣り座に移動。各班にはそれぞれ専属の指導員が数人ずつつき、参加者のサポートにあたった。
いよいよ実釣開始!たくさん釣れて、子供も大はしゃぎ
釣り座に着くと、参加者は竿や仕掛けの準備をスタッフのサポートを受けながら行い、実釣を開始した。
スタッフはエサの付け方や竿の振り込み方などを教え、はじめはポツポツとしか釣れなかったが、9時45分に放流が行われると一気にあちらこちらでニジマスが釣れだした。
スタッフも魚の取り込みや、釣れない人にはエサをいくらからブドウ虫に変えてあげるなど熱心にサポートを行い、子供も大人も非常に釣りを楽しんでいる様子だった。
その後、少し釣れる数が減ってきた頃にもう一度放流が行われ、再び多くのニジマスが釣れだした。
11時からは希望者を募って、ヒューマンアカデミー大阪校フィッシングカレッジ講師の窪氏より捌き方教室も行われた。
キッチンバサミや割りばし、ペットボトルの蓋などを用いた捌き方で、子供でも簡単に挑戦できる捌き方が伝えられた。
窪氏からは捌き方を見せながら、「いただきます」の大切さや、「ここが心臓です」といった説明も行われ、子供も大人も関心しながら聞き入っていた。
説明が終わると、実際に子供達に釣った魚を捌いてもらった。子供にとっても、生き物の命を頂くことについて学べる機会となっていた。
参加者も大満足のイベント。家族で釣りの楽しさを体感
今回の体験教室は釣果が非常によく、20~30尾釣れている家族もいた。
参加者に話を聞くと、「普段は海釣りしかしないのですが、はじめてニジマス釣りに挑戦できました」という人や、「道具も準備してくれて、仕掛けの準備とかもサポートしてくれるので安心して参加できました」という人もいた。
参加者は飽きることなく時間ギリギリまで釣りを楽しみ、11時45分にはスタッフに手伝ってもらいながら片付けをはじめ、12時には解散となった。
帰り際、多くの参加者から担当の指導員に感謝の言葉が伝えられ、参加者も大満足の釣り体験教室となった。