今回から始まった新コーナー「#釣りをオシャレに」では、釣りライフをよりオシャレに、そして豊かに変えてくれるモノ・コト・ヒトを紹介していきます。釣りを素敵なライフスタイルと捉えて、新しい釣りの魅力を発見していくコーナーです。
第1回目は、釣りライフを豊かにしてくれるアパレルブランドを紹介!
第1回目は、(株)プラスエムが手掛ける女性専用の釣りアパレルブランド「Shipsmast(シップスマスト)」と、「本物のユニセックスブランド」として今年始動した「SHIPSMAST.U(シップスマスト.ユー)」を紹介する。
釣りを単なる趣味ではなく、ライフスタイルの1つとして楽しむ人が増えている今日この頃、「カッコよく、オシャレな服を着て釣りをしたい!」という釣り人は多い。そんな釣り人の願いを叶えるべく、最近では多くのメーカーやブランドからオシャレな釣りアパレルが販売されている。
プラスエムの「Shipsmast(シップスマスト)」と「SHIPSMAST.U(シップスマストユー)」もその1つだが、プラスエムのアイテムは「ただのデザインが良いアパレル」ではない。今回は、デザインだけではない、こだわりの製品設計やオリジナリティ溢れるアイテム、それぞれのブランドに込められた想い等を取材した。
「釣りに来ていく服がない!?」そんな実体験から生まれた「Shipsmast」
「Shipsmast」は2010年、元々釣り人で、プラスエムの代表である金子真美さんがスタートさせた「女性専用」のアパレルブランドだ。設立のキッカケについて、金子さんは次のように語る。
金子さん「『釣りに着ていける服がない』と感じたのがキッカケです。私は18歳の頃から釣りをしているのですが、当時は釣り用のアパレルは男性用しかなく、女性は男性用のSサイズを着るのが一般的でした。
ですが、2007年に病気による投薬治療が原因で体形が大きく変わり、男性用のLやLLしか入らなくなってしまいました。私は身長が158㎝しかないのでLサイズでは裾丈や袖丈が合わず、カッコよく釣りが出来ないのが嫌になりました。服のデザインよりも『合うサイズがない』というのが不満でした。
そこで、『他にも同じ問題を抱えている人はいるはず。女性がハッピーに、快適に釣りが出来る服が作れないか?』と模索し始めたのがキッカケです」。
その後、金子さんは2010年に会社を設立。当時は女性の釣りへの進出が始まった頃で、金子さんが会社設立の発表をしようとした時期に、日経トレンディの「ヒット予測ランキング」で「釣りガール」というワードが登場。金子さんは、予想もしなかった追い風にとても驚いたという。
なぜ「女性専用」のアパレルにこだわるのか?
設立後は、「女性による、女性のための釣りアイテム開発」を続けている。女性の体の構造や骨格なども研究し、看板商品である「マリンウエア」をはじめ、女性用のウエアやグローブ、帽子等、様々なアイテムを世に送り出してきた。
「世界初の女性専用の釣りアパレルブランド」と言われ大きな反響を呼び、リピーターになる女性釣り人も多い。なぜ「女性専用」のアパレルにこだわるのか、金子さんは次のように語る。
金子さん「釣りガールという言葉が出て以降、他社からも女性を意識した男性用の小さいサイズや色違いのアパレルが発売されていますが、男性と女性ではそもそも骨格が異なります。ウエストのくびれや、ヒップやバストのサイズも人それぞれで、年齢によって体形が大きく変化するのが女性です。そのため、『Shipsmast』では女性だけにフォーカスし、女性の身体にフィットするアイテム開発を続けてきました。一般アパレルと同じ考え方ですが、衣服が身体の幅に合う、腕の長さに合う、身長にフィットする。それが一番カッコよく服を着られる条件なんです」。
この様に「女性専用」にこだわりアイテム開発をしてきた「Shipsmast」だが、その看板商品となっているのが「マリンウエア」だ。
PVC素材を使用した、いわゆる「漁師カッパ」を釣りで使いやすいように薄く軽量化し、女性の骨格に合わせて作られている。
サイズ展開も幅広く、またカラーも豊富なため、上下で自分の好きな組み合わせでコーディネート出来るのも、女性にとっては嬉しいポイントだ。
一方で、今までで一番反響があったアイテムはグローブだという。
釣りのしすぎで30代半ば以降から手の甲のシミが気になりだした金子さんは、「UVカットグローブ」を開発。女性は男性用グローブのSサイズを使うことが多いが、そもそも男性とは手の厚みや指の細さが異なり、丈が合っていても指や手の甲・平がブカブカな事が多い。
そこで、女性の細い手幅・細い指に合う「UVカットグローブ」を発売したところ、一躍ロングセラーとなった。「グローブの売れ方を見ていると、デザインだけではなく、『自分の身体に合う』から買っている人が多いということを実感します」と金子さんは語る。
本物のユニセックスブランド「SHIPSMAST.U」に込められた想い
あくまでも「女性専用」にこだわってきた「Shipsmast」だが、ここ数年は会社の方針も変わりつつあるという。
金子さん「設立から10年以上経ち、時代の変化と共にジェンダーや性差の価値観が多様化してきました。『Shipsmast』ではピンク等の可愛いカラーが多いですが、今となっては『女性だから可愛い物を』、『女性だからピンク』といった考え方は少し古くなってきました。可愛いアイテムを好む女性がいる一方で、マニッシュ(男性のような)、ボーイッシュなアイテムを求めている女性も多くなっています。
また以前より、男性からも『女性だけこんなに良いアパレルがあってズルい!』という嬉しい声を頂いていた事もあり、女性も男性も着られるカラーやデザインで、誰が来てもオシャレに着られる『本物のユニセックスブランド』を目指し、『SHIPSMAST.U』を立ち上げました」。
現在、「SHIPSMAST.U」からは透湿防水ウエア、PVCウエア、帽子が発売されている。
「Shipsmast」で培った機能性はそのままに、ただサイズ展開を広げるだけではなく、男性も女性もカッコよく着られるようシルエットにこだわって作られている。カラーもナチュラルで、男性はもちろん、マニッシュなアイテムを着用したい女性にもピッタリだ。
特に「Shipsmast」のマリンウエアは男性からの要望も多かったため、今回発売されたPVCウエアは、その要望に応えた形となっている。
「誰もがハッピーに釣りが出来る」アパレルを
最後に、「Shipsmast」と「SHIPSMAST.U」の今後について金子さんに伺った。
金子さん「『Shipsmast』では、初志貫徹で女性専用のアイテム開発を続けていきます。他社では思いつかないような、女性の『こういうアイテムが欲しい!』というニーズを掘り起こし、それを実現していきます。
同様に、『SHIPSMAST.U』でも釣り人のニーズを掘り起こし、性別や年齢、フィールドを越えて、『誰が、どこの釣り場で着てもカッコよく着られるアパレル』を追求していきます」。
今後もプラスエムでは、「Shipsmast」と「SHIPSMAST.U」の2つのブランドを通して、「誰もがハッピーに釣りが出来る」アイテムを提供していく。
↓ プラスエムの公式ホームページはコチラ ↓