9月24日(日)、公益財団法人日本釣振興会滋賀県支部と滋賀県琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課が合同開催する「第13回外来魚(ブルーギル特化)有効利用釣り大会」が滋賀県の彦根港で開催された。
このイベントは日本釣振興会滋賀県支部が県や釣り人と協力し、琵琶湖環境に影響を与えるとされるブルーギルを少しでも多く釣り上げ、駆除ではなく有効利用を行っていきたいとして企画されている。釣れた魚は野菜作りの堆肥として有効利用される。
今年の6月には大津市の浜大津でも行われ、盛況に終わった。毎回人気で多くの人が訪れる「外来魚有効利用釣り大会」だが、彦根港での開催は今回が初となった。
6月に行われた大会の様子はコチラ → 参加者600名!「外来魚有効利用釣り大会」。釣った外来魚を野菜の堆肥に。滋賀県と釣り業界の共同イベント
当日は、日本釣振興会滋賀県支部の役員はじめ、釣り具メーカー、問屋、釣具店などの業界関係者と滋賀県職員が運営スタッフとして参加した。
スタッフは7時半ごろ会場に集合し、受付の設営や仕掛けの準備、イベントの段取りなどを確認していった。大会開始前のスタッフミーティングでは、日本釣振興会滋賀県支部の中川支部長からも以下要旨の挨拶が行われた。
「本日は早朝からお集まりいただき、ありがとうございます。天気も良く、釣り日和の日となりました。参加者は家族での参加が多いと思いますが、イベントを通して家族で楽しみ、笑顔になってもらえる1日にしましょう。
また、参加者の皆さんには水辺の安全についても考えて頂く機会にしたいと思っています。今日1日よろしくお願いいたします」。
また、琵琶湖保全再生課琵琶湖レジャー対策係の中西係長からも挨拶が行われた後、同係の山本あすか氏から注意事項や役割分担などが伝えられた。
笑顔溢れる釣り日和!スタッフのサポートで初心者も安心のイベント
当日の天気は晴れ。早朝は涼しかったが、徐々に気温が上がり少し汗ばむ陽気の中行われた。
参加には事前申し込みも可能。当日参加もOKで、受付開始前からファミリーを中心とした参加者が続々と来場した。11時には受付が終了したが、参加者は249名となった。
受付では、釣り道具を持っていなくても参加できるように竿、仕掛け、エサなどが用意された。また、大会後に自分達だけでも釣りが楽しめるように、釣り竿セットの販売も行われた。
受付を済ませた参加者は、彦根港の湖岸で釣りを開始。
参加者は釣り初心者も多く、仕掛けのセッティングやエサの付け方、釣り方などを巡回のスタッフが丁寧に指導していった。
また会場では、ライフジャケットの無料貸出しも行うなど安全対策も万全だった。
参加者は、スタッフのサポートを受けながら釣りを楽しんでいる様子だった。
スタッフも、釣れない参加者にはエサを変えてあげたり、釣れる方法をアドバイスしたり、釣れた魚の針を外したり、絡んだ糸をほどいたりと忙しくしていた。
家族みんなで釣りに夢中!終了時間ぎりぎりまで粘る親子も…
参加者に話を聞くと、「私は釣りは全く出来ないのですが、子供が学校でこのイベントのチラシをもらい、『行きたい』と言われたので連れてきました」という母親や、「普段は私しか釣りをしないのですが、今回はイベントなので家族も連れてきました」という父親もいた。
また、滋賀の口コミ情報誌のフリーペーパー「パリッシュ+」の10月号では、日本釣振興会滋賀県支部の取り組みや「外来魚有効利用釣り大会」について取り上げられており、それを見て大会の事を知り、参加した人も多かったようだ。
暑い中だったが終了時間の12時半まで粘る参加者もおり、中には「イベントで釣竿セットを購入したので、エサを購入して夕方にもう一度釣りに来ます」という熱心な親子もいた。
参加者は釣りを終えると検量場所に魚を持ち込み、スタッフによって重量の測定が行われた。
魚を釣り上げた参加者には、魚の重量と参加者の氏名が記載された有効利用釣り大会検量証が手渡された。
12時半過ぎに検量受付が終了し、大会は終了。
本イベントも13回目とあり、滋賀県と日本釣振興会滋賀県支部の連携もよく取れており、初の会場といえどスムーズな運営で無事閉会することが出来た。
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