流水プールに4500尾のニジマス放流!1000人以上が参加「ファミリーフィッシングinアクアシアン」【九州リポート福岡発!】

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「九州リポート福岡発!」は、全九州釣ライター協会の会長・小野山康彦氏の連載です。公益財団法人日本釣振興会九州地区支部の活動ほか、九州の様々な情報を紹介します。

今回は福岡県遠賀郡芦屋町の芦屋商工会青年部主催(日本釣振興会福岡県支部共催)による釣り体験イベント「ファミリーフィッシングinアクアシアン」をご紹介します。

芦屋町商工会青年部(以下、青年部)は日本釣振興会福岡県支部(吉田博司支部長)の協力を得て2014年9月7日、芦屋港での釣り教室として「第1回ファミリーフィッシングin芦屋」を開催しました。

釣り教室では主に地元の子供たちを対象にするケースが多いのですが、このイベントは芦屋町の活性化と近隣の町との交流を図ることを目的とし、遠賀郡の他の3町(水巻町、遠賀町、岡垣町)と近隣の中間市、直方市、鞍手町の各小学校にパンフレットやポスターを配って広く参加を募りました。

50組の家族を募集したところ、配布効果が絶大で即日満員御礼となり初イベントは成功しました。

青年部は、さらにもっと多くの子供たちに釣り体験をさせてあげたいと吉田支部長に相談。

吉田支部長は、芦屋町には芦屋海浜公園内に全周190mの流水レジャープール「アクアシアン」があることから、「アクアシアンでニジマス釣り体験をしてみては」と提案しました。

そこで青年部は、芦屋港での「釣り教室」を続けながら、より多くの子どもたちに「釣り体験」の場を提供するために「ファミリーフィッシングinアクアシアン」のイベントを立ち上げたのです。

「ファミリーフィッシングinアクアシアン」の様子
「ファミリーフィッシングinアクアシアン」の様子。日釣振福岡県支部のスタッフがマンツーマンで釣り指導を行う

1300名参加・4500尾放流の大規模イベントに…

2015年11月15日、プールに約1500尾のニジマスを放流し定員500名で募集したところ、保護者同伴で約1300名が来場。60人ずつが20分交代で2尾までの釣りを体験しました。

朝の早い時間帯は釣れるのですが、日が昇ってくると魚の食いが落ちてしまうという課題が残りました。

翌年は定員1000名、放流も約3500尾にしました。保護者同伴ですので相当数の人数となり、釣ったニジマスをBBQで食する「食育」やゲームなどの催しも併設。

こうして、体験イベントは毎年大盛況となり、定員も最大1300名、放流数も約4500尾と増加。さらに、水中ポンプの導入によって時間帯に影響されずに釣りを楽しめるようになりました。

「ファミリーフィッシングinアクアシアン」の様子
アクアシアンのプールに水中ポンプを入れてニジマスの活性を保った

青年部は、釣りと食を体験できるイベントと4、5種のアトラクションを用意して芦屋町に来てくださる皆さんをおもてなししてきたのです。

昨年は3年ぶりの開催!釣りが初めての子供も参加、生命の大事さを学ぶ

2020年からの新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴いこのイベントは中止されましたが、3年ぶりに2022年11月27日、第5回イベントとして小学生を対象に定員320名で復活しました。募集開始と同時に定員が一杯となる人気ぶりは変わりません。

プールを4区画に区切り、1区画10名単位の30分交代で3尾までの釣り体験では、初めて釣りを体験する子供たちも多く、日本釣振興会のスタッフがほぼマンツーマンで教えていきます。

釣れるたびに歓声が上がり、魚を触れない子供もいますが、生命を感じる事の大切さは十分に伝わっています。

「ファミリーフィッシングinアクアシアン」の釣果
初参加して開始3秒でニジマスを釣り上げた参加者。初めて釣りをする参加者も多い

青年部の後藤了輔部長は、「もっと広範囲の市や町から多くの皆様が芦屋町に来て、このイベントを楽しんでほしいと思います」と笑顔を見せていました。

釣りを体験した子供たちがステップアップして家族で釣り教室にも参加するようになれば、釣り人の増加にも繋がります。

芦屋町商工会青年部は、釣りを通じた地域活性化と幅広い人々との交流を実現できるこれらのイベントを進化させるために、創意工夫を続けています。

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