不死鳥に様に何度でも蘇る「メタルフェニックス」
「メタルフェニックス」の設計の一番のポイントは、「何度でもリメイク出来ること」だ。ワイヤーの太さを一般的なメタルジグよりも太くし、より頑丈に仕上げている。
もちろん、出来るだけ水中に残さないようにするべきだが、もし万が一、釣り人が「メタルフェニックス」を水中に落としてしまい、水中清掃で回収されたとしても、簡単にリメイクが出来るようになっている。
「メタルフェニックス」という名前にも、「フェニックス(不死鳥)のように何度でも蘇らせる」という意味が込められている。
また、メタルフェニックスは凹凸の少ないフラットな形状で、非常にシンプルな設計となっている。これは、絵を描くキャンバスとして活用することを想定している。
アーティストに絵を描いてもらって作品として販売するほか、土井さんは地元の高校生と海洋ゴミの利活用の取り組みを行っているが、そこの生徒達に絵を描いてもらうことも考えているそうだ。
「メタルフェニックス」の収益を使い、全力で水中清掃!
土井さんは初回生産を終えて、「自分で考えた製品が完成するのは感動しますし、楽しいです。いつも僕の活動を応援してくれている釣り人にも、『ようやく完成したよ、拾ったルアーを溶かして作ったルアーだよ!』と良い報告が出来ます。
この『メタルフェニックス』が世の中に普及し、多くの人に使って頂けたらなと思います。そこで得た収益で、僕は全力で日本全国を水中清掃していきます」と意気込みを語った。
「メタルフェニックス」は今春3000個製造される。様々なルアーが開発される中、恐らく業界初となる「ゴミから出来たメタルジグ」だ。設計やパッケージ等は非常にシンプルだが、そこには土井さんの熱い想いが込められていた。
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