海底から回収したルアーを溶かし、新たなルアーに。ゴミから作られた「メタルフェニックス」【マリンスイーパー】

スペシャル ニュース

不死鳥に様に何度でも蘇る「メタルフェニックス」

「メタルフェニックス」の設計の一番のポイントは、「何度でもリメイク出来ること」だ。ワイヤーの太さを一般的なメタルジグよりも太くし、より頑丈に仕上げている。

もちろん、出来るだけ水中に残さないようにするべきだが、もし万が一、釣り人が「メタルフェニックス」を水中に落としてしまい、水中清掃で回収されたとしても、簡単にリメイクが出来るようになっている。

「メタルフェニックス」という名前にも、「フェニックス(不死鳥)のように何度でも蘇らせる」という意味が込められている。

メタルフェニックスのワイヤーと型
軸となるワイヤーを太くすることで、頑丈なメタルジグに仕上げる
メタルフェニックス
フラットでごくシンプルな形状だ

また、メタルフェニックスは凹凸の少ないフラットな形状で、非常にシンプルな設計となっている。これは、絵を描くキャンバスとして活用することを想定している。

アーティストに絵を描いてもらって作品として販売するほか、土井さんは地元の高校生と海洋ゴミの利活用の取り組みを行っているが、そこの生徒達に絵を描いてもらうことも考えているそうだ。

地元の高校生が塗装したリメイクルアー
焼津中央高校と共同で海洋ゴミの利活用を実施している(写真は過去に土井さんが回収したルアーで作られたもの)

「メタルフェニックス」の収益を使い、全力で水中清掃!

メタルフェニックスを持つ土井さん

土井さんは初回生産を終えて、「自分で考えた製品が完成するのは感動しますし、楽しいです。いつも僕の活動を応援してくれている釣り人にも、『ようやく完成したよ、拾ったルアーを溶かして作ったルアーだよ!』と良い報告が出来ます。

この『メタルフェニックス』が世の中に普及し、多くの人に使って頂けたらなと思います。そこで得た収益で、僕は全力で日本全国を水中清掃していきます」と意気込みを語った。

「メタルフェニックス」は今春3000個製造される。様々なルアーが開発される中、恐らく業界初となる「ゴミから出来たメタルジグ」だ。設計やパッケージ等は非常にシンプルだが、そこには土井さんの熱い想いが込められていた。

マリンスイーパー公式ホームページ
https://marinesweeper.jp/

3 / 3
前へ

関連記事

フラッシュブースト搭載モデルとの使い分けで攻略の幅が拡大!シマノのティップエギング専用エギ「セフィア アントラージュ シーグル 3.5号」

【オーナーばり】「マスクドスピン」フックに付けるだけでどんなルアーでも超簡単にブレードチューン!

【メガバス】「DESTROYER(デストロイヤー)シリーズ」が「2020年度グッドデザイン賞」受賞

ハヤブサ史上最強スペックを纏った大型青物対応の極太線径と、小鈎に仕上げた「落し込みシルバー&ホロ大ヒラマサストロング6本鈎」

【がまかつ】「がま磯 デニオス」ワンピースのような美しい曲がりの振り出し竿

河原に響く子ども達の大歓声!「多摩川フィッシングフェスティバル2023in青梅」。気軽に出来る釣りで自然に親しむ

【ささめ針】「謎のあんこう」あんこうの捕食方法をヒントに開発した新しいコンセプトの仕掛け

【日釣振東京】「水辺感謝の日」都内2カ所の釣り場で清掃活動。総勢72名が参加