熱心な九州の釣りファンで賑わう会場。展示ブースもバラエティ豊か
展示ブースは、西日本総合展示場の新館、本館の中展示場・大展示場が使われた。会場面積も前回より更に拡大しており、通路も広く取られていたが、来場者数が多いため、時間帯によっては人が溢れて通りにくい場所も出来ていた。
出展メーカーも凝ったブースを作る企業が多かった。一方では小規模なメーカーによる手作り感のあるブースも多く、バラエティ豊かな会場風景となっていた。
西日本釣り博2023では、出展メーカーによる限定商品の販売も行う事が出来、多くのメーカーが限定品を販売していた。ただ、新製品等の展示を中心に行う出展社が多く、販売メインのブースも少ない印象で、展示と販売のバランスがとれたショーだと感じられた。
ほか新館、本館の両方に特設ステージが設けられ、有名アングラーや著名人が終日トークショーを行い人気だった。
ある出展社に話を聞くと「お客さんが熱心に商品を見て頂けますし、話も聞いてくれます。釣り好きが伝わってきますね。出展している側も、すごく楽しいです。九州の釣りの可能性の高さを感じるショーですし、次回もぜひ出たいと思います」と話していた。
想定以上の来場者数の多さのため、用意していた景品等が早くに無くなってしまう出展社も多かった。
またある来場者に聞くと、「本当に楽しいです。九州ではここまで多くの有名人を見る事はないですよ。毎年やって欲しいです」と話していた。
おもてなしの心で作られたイベント。北九州市への経済効果も
西日本釣り博の大きな特長は運営側のスタッフだ。場内のトイレや会場内外の清掃、ステージイベントで通路に人が溢れた時のケアなども、多くの株式会社タカミヤ(釣具のポイントを展開する企業。本社は北九州市)のスタッフが率先して行っていた。
ショーを成功させ、来てもらった人に満足してもらおうと、関係者や来場者に心のこもった対応を行い続けていた。こういった主催者側の雰囲気が、ショー全体に良い影響を与えていたと思われる。
また多くの出展社が集まった事や、西日本総合展示場でも最大の集客イベントで多くの釣りファンが訪れた事から、地元北九州市への経済効果も高いイベントとなっていた。
釣り人、出展企業、主催者、そして地元地域と全てにとって喜ばれるショーとなっていた。
次回は2年後の開催が予定されている。