大阪府下で釣り人も多い小島漁港で、日本釣振興会関係者やダイバーら合計26名で水中清掃を行った
公益財団法人日本釣振興会大阪府支部は大阪府泉南郡にある小島漁港で水中清掃を実施した。協力は小島漁業協同組合、(一社)日本レジャーダイビング協会、クラブドゥダイビングセンター。
小島漁港は大阪南部にあり、釣り人に人気の漁港だ。有料だが駐車場やトイレもあり、ファミリーフィッシングにも適している。また、年間を通して様々な魚が釣れる。
清掃当日は 11月16日で快晴の下、午前9時半頃に集合。スタッフは日本釣振興会関係6名、JOFI大阪5名、事務局2名、ダイバー12名、ほか1名の合計26名となった。
まず、日本釣振興会大阪府支部の橋本俊哉支部長より挨拶が行われた。挨拶では、関係各位へのお礼と、 日本釣振興会が行っている水辺環境の美化・保全事業、放流、釣り教室といった活動内容の紹介も行われた。
その後、 日本釣振興会の彦坂氏より清掃の手順や清掃エリアの説明が行われた後、清掃が開始された。
水中清掃は港内の岸際を中心に実施。釣り具をはじめ、様々な種類のゴミが出てきた
今回、水中清掃は港内の岸際を中心に行われた。岸には多くの釣り人がいるため、事前に水中清掃の実施が告知されており、清掃が始まると移動してもらうように頼んだ。
天候は晴れ、風や寒さもなく、海水もある程度の透明度もあり、水中清掃はしやすいコンディションだった。
通常の水中清掃ではあまり釣り関連のゴミは少ないが、釣り人が多い漁港という事もあり、サビキのカゴなども多数引き上げられた。他、空き缶、ビン類、炊飯器、タイヤ、竿、看板、柄杓、椅子、網、水汲みバケツなどいろいろなゴミが出てきた。
釣り具のゴミは根掛かりや、風で飛ばされたと思われるゴミが多かった。
水中で拾われたゴミは、陸上スタッフと協力して、手際よく陸上に引き上げられた。
ダイバーには事前にメッシュの袋が手渡され、水中を清掃する。袋にゴミが溜まると陸上班に合図。そうすると、陸上班からカラビナ付きのロープが投げられ、袋が引き揚げられる。また、新しいゴミ袋もダイバーに渡される。
ゴミ袋に入らないような大型のゴミがある場合は、陸上班から数本のロープが投げられ、ダイバーがそのロープを使ってゴミに結び、陸上班が数人で引き揚げる。
また、陸上のゴミ拾いも同時に行われた。
今回は水中から引き揚げられるゴミが多く、ダイバーも陸上班も大忙しだった。水中から引き揚げられるゴミは泥がついており、日本釣振興会大阪府支部やJOFI大阪のスタッフは泥が掛かりながらの作業となった。
最後にゴミの仕分けを行い、それぞれの重量を計測し終了となった。
今回、小島漁港で釣りをしていた人に聞くと「こういった清掃をしている団体があるとは知りませんでした。すごく良い事だと思います。ダイバーが潜ったあたりは、数時間釣れないでしょうけど、漁港が綺麗になるのはいい事だと思います」と話していた。