9月25日、大阪を流れる淀川河川公園(淀川河口・塚本地区)で「ファミリーハゼ釣り大会2022」が開催された。主催は大阪釣具協同組合、後援は公益財団法人日本釣振興会大阪府支部。
淀川河口では古くからハゼ釣りが盛んで、浪花の秋の風物詩として大阪の庶民に親しまれてきた。大阪釣具協同組合では1985年の第1回開催以来、毎年恒例のイベントとして、秋に淀川河口でハゼ釣り大会を開催してきた。
しかし、2017年の開催以来、台風やコロナ禍の影響でここ4年は開催出来ておらず、今年は5年振りの開催となった。
5年ぶりの開催で会場変更も、332名参加の大人気イベント!
大会会場は以前の左岸が工事のため使用できず、右岸に変更された。
スタッフは午前5時半に現地に集合し、テントの設営など大会準備を進めた。
当日は快晴で絶好の釣り日和に恵まれた。5年振りの開催に加え、本部の場所も変更となった事から集客が懸念されたが、332名と今回も多くの参加者に恵まれた。
参加費は1名につき200円掛かるが、この費用は放流協力金に充てられる。また、参加者賞も多数用意された。
競技エリアは淀川右岸の阪神電鉄から阪急高架下までの一帯。競技ルールは釣ったハゼ2尾の合計長寸で競われる。ただし、過去3大会で5位までの入賞者は審査対象外とする。
検寸時間は午前11時から正午まで。1位から10位までは合計長寸で順位が付けられるが、それ以降は抽選となる。賞品はロッド、リール、クーラーボックス、タックルボックスほか豪華賞品が多数用意された。
老若男女問わず楽しめる「ハゼ釣り」。ルアーマンや女性も多く参加
当日の釣果はまずまずで、多くの人が10~15㎝のハゼを釣り上げていた。特に阪神高速11号線下の周辺が数もよく釣れていたようだ。
ハゼ釣りは仕掛けも単純でアタリも明確なため、子供でも簡単に出来る釣りだ。家族でハゼ釣りを楽しむ姿が各所で見られた。
以前と比べ、ルアーでハゼ釣りを楽しむ人も増えていた。エサ釣りでも、のべ竿でなくルアー用のタックルを使用する人が多くなってきた。また女性の参加者も増えていると感じられた。
検寸には多くの参加者がハゼを持ち込み、大忙しとなった。検寸と集計が終わると表彰式と抽選会が行われた。
表彰式では主催者を代表して、大阪釣具協同組合の橋本俊哉理事長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日は早朝よりご参加いただき有難うございます。今回は5年振りの開催となります。皆様楽しんでいただけましたでしょうか。
釣りは楽しいレジャーですが、これからも釣りを続けていくためにはルールやマナーを守って頂く必要があります。全国でも釣り禁止場所が増えています。この場所がいつまでも釣りが出来るかどうかは、皆様のマナーにかかっているとも言えます。
迷惑駐車、自身や周りの人の安全、ゴミの持ち帰りなどを続けて、いつまでも楽しい釣りが続けられるようにして下さい。ハゼ釣り大会は来年も開催予定ですので、ぜひご参加下さい」。
入賞者に豪華賞品贈呈。11位以下は抽選会で大盛り上がり!
その後、優勝者が発表された。1位から3位まではトロフィーも贈られた。
1位は山口凛さん(2尾合計34・8㎝)。家族で参加。釣った場所は下流の姫島周辺。エサはイシゴカイ。優勝者の父親はこの大会に何度も出場しており、優勝経験もあるそうだ。
大きなハゼを狙うため針も大きいものを使用し、エサも切らずに豪快に使う事を心がけたそうだ。仕掛けをマメに動かしていたのも、いいアピールになったのでは、と語っていた。
11位からは抽選会として豪華賞品が多くの人に当たり、盛況の内に終了した。