6月30日、上州屋が主催する「ほくりくフィッシングフェスタ2024」が石川県産業展示館で開催された。年明けに発生した能登半島地震の影響で6月の開催となったが、会場には5000人を超える多くの来場者が訪れ、大盛況となった。北陸の釣り人を大いに盛り上げる、有意義なイベントとなった。
朝から長蛇の列!販売コーナーや限定ルアーコーナーも大人気
「ほくりくフィッシングフェスタ」は毎年2月末や3月に、石川県産業展示館で開催される総合ジャンルの釣りのショーだ。多くのメーカーが出展し、新製品を見る事が出来る他、その場で新製品の予約も出来る人気のイベントだ。
今年は3月3日に開催予定だったが、会場が能登半島地震の支援物資置き場となっていたため6月30日に開催日を変更して行われた。
当日は雨となったが、開場を待ちわびた多くの釣りファンが入場待ちで長蛇の列を作っていた。並んでいる人の中で販売コーナーが目的の人は、一定の人数を開場前に場内の待機場所に誘導した。開場と同時に、販売コーナーとメーカーブース両方に人が多く入るよう工夫がなされていた。
販売コーナーでは大人気ルアーの特別販売やお買い得な商品が多数用意され、終日多くの人で賑わっていた。また、メーカーブースでは、各種ルアー、ボート、小物類、アパレルなど幅広いジャンルの商品が展示されていた。イカメタル、エギング、アジ、サーフなどソルト関連のルアーが目立っていた印象だ。
チャリティーオークションやキッズゾーンも大好評!
また有名プロアングラーも多数来場していた。メーカーブースではサイン会や写真撮影会なども行われ、長蛇の列が出来るブースもあった。新製品なども手に取りやすく、メーカー担当者から説明を受けるなど、釣り人とメーカーのコミュニケーションも活発なショーとなっていた。
ほか、キッズプレイゾーンでは子供も楽しめるイベントが用意され、終日賑わっていた。天気が悪いことも幸いしたのか、早朝だけでなく昼から来場する家族連れの姿も多かった。春の開催時よりも家族で来場する人は増えていたと思われる。
ステージでは能登半島地震のチャリティーオークションも行われ、協力メーカーがチャリティー品を出品した。地元で人気のジャック・シケオウが司会を行い、有名アングラーが多数登場。それぞれチャリティー品が紹介され、オークションが行われた。中には数十万円になった出品物もあり、盛り上がっていた。
通常のショーでは午後になると閑散としていくる場合も多いが、ほくりくフィッシングフェスタは閉館時間が近くなっても大勢の来場者で会場が賑わい、スタッフも休憩の時間がないほどよく働いていた。
北陸の釣り人を元気付ける素晴らしいイベント。来年は3月に開催予定!
今回のほくりくフィッシングフェスタについて、上州屋の担当者に話を伺った。
「本来は3月に開催予定でしたが、会場が3月末まで能登半島地震の支援物資置き場になる事が1月の段階で決定され、ショーの開催も延期となりました。6月末であれば会場も抑える事が出来、ショーも開催も出来るだろうという事で、今回の開催となりました。
3月の開催に向けて出展社様も集まって頂いていたのですが、再度、メーカーさんに出展して頂けるかどうか確認させて頂きました。有難い事にほぼ全てのメーカーさんが6月に開催となっても出展して頂けた上、6月の開催ならば出展出来るというメーカーさんも多く出て頂ける事となりました。結果的に前回を上回る規模で開催する事が出来ました。
出展社の傾向としては、北陸でもイカメタルの本格シーズンが始まりますから、メーカーさんにも積極的にお声がけした結果、出品も多くなっていたと思います。ただ、北陸は釣種が多いですから、様々なジャンルの商品を出品頂いて、今後も総合ジャンルの釣りのショーにしていきたいと思います。
6月にこのショーを開催するのは初めてで、正直に申し上げてお客様がどの程度来て頂けるか心配でしたが、雨の中、沢山のご来場を頂き安心しました。3月に比べてファミリーで来られる方も多く、お客様の滞在時間もすごく長かったと思います。物販コーナーも、特設コーナーに加え、去年からメーカーさんにも出て頂いておりますが、お客様に好評だったと思います。
チャリティーオークションも1カ月ほど前に実施する事が決定しました。メーカーさんにお声掛けし、快くご協力頂きました。集まったお金は全額、能登半島地震の義援金に使わせて頂きます。
来年は再び3月の開催を予定しています。より見やすく、色々なブースを訪れて頂けるよう改善を図っていきます。出展頂けるメーカーさんも更に増やしていければと考えています。ご協力をよろしくお願い致します」。
北陸の釣り人を更に元気付ける、素晴らしいイベントとなっていた。来年も人気のショーになりそうだ。