6月7日、「クリーンアップひょうごキャンペーン」のキックオフイベントが、兵庫県芦屋市にある南芦屋浜北側をメイン会場として行われた。
この「クリーンアップひょうごキャンペーン」は、兵庫県と(公財)ひょうご環境創造協会で構成される協議会が主催者だ。阪神淡路大震災の復興復旧を進めていく上で、多くのゴミが散乱していた被災地において、クリーンアップキャンペーンを展開したのが同事業の始まりだ。
昨年度の参加人数は52万4000人、回収したゴミの量は約4800トンにのぼる。
この清掃活動のスタートに合わせて、日頃からゴミ拾いアプリ「ピリカ」を活用した環境美化活動を行っている(株)フィッシングマックス、(株)神戸マツダ、日本たばこ産業(株)と共に、キックオフイベントが行われた。
場所は釣り人も多い南芦屋浜北側付近をメイン会場とし、武庫川河川敷緑地付近、加古川河川敷緑地付近と3カ所で同時に清掃イベントが行われた。
兵庫県の担当者に今回の経緯を聞くと、「ピリカという清掃のアプリで、フィッシングマックスさんと神戸マツダさんが日頃から清掃活動を投稿しているのを目にしていました。そこで一緒に活動が出来ないかと、県の方からお声がけさせて頂き、快くご協力して頂けました」という。
ピリカとは「ゴミ拾いSNSアプリ」で、ゴミ拾いの記録・発信や、ユーザー間で「ありがとう」を送り合う事が出来るアプリだ。フィッシングマックスも当初からこのアプリも活用して、釣り場の清掃活動を行ってきた。ピリカは一般の人や企業のほか、行政も利用している。
南芦屋浜で開会式と清掃を実施。約30人の参加者が集合
イベント当日、南芦屋浜北側で行われた開会式では、主催者である兵庫県の環境部環境整備課の髙原課長から挨拶が述べられた。兵庫県のマスコットである「はばタン」も登場したほか、参加者の紹介も行われた。会場には約30人が集まり、清掃活動が行われた。
南芦屋浜北側は水道があり、チヌ、シーバス、アジ等が狙える釣り場だ。清掃当日も釣り人の姿が見られた。
陸地は遊歩道と石畳になっており、石畳の隙間には空き缶やペットボトル、容器類等のゴミが挟まっている事が多い。そういったゴミもトングを使って回収していった。ほか、それほど多くのゴミはなかったが、手分けして清掃を行い、南芦屋浜北側の一帯がキレイになった。
最後には全員が集合場所に戻り、それぞれの参加者が感想等を述べ、清掃活動は終了となった。
フィッシングマックスは今後も行政や他の企業と協力
今回の取り組みについて、フィッシングマックスの担当者に話を伺った。
「もともと当社では、ピリカというアプリを以前から活用していました。今までもアプリを通じて異業種の方との繋がりも出来て、一緒に清掃も行ってきました。今回は、県の方からお声がけ頂き清掃に参加させて頂きましたが、今年だけでなく、来年以降も行政や他の企業さんと一緒に清掃をしていきたいと考えています。
釣り場の清掃活動も、一社だけで出来る事は限られています。周辺の企業さんや行政と一緒に活動を行えば、影響力も違ってくると思います。こういった活動を発信し続けていく事で、大きな波になればと思っています」。
県や市町村など行政、また他業界の企業と一緒に、地域の清掃イベントを行っていく事は、釣りの将来のためにも重要な事だ。地域のために一緒になって貢献していく釣り関係の企業が増える事は、釣りのイメージアップにも繋がっていく。
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