(公財)日本釣振興会が平成6年より行っている「水辺感謝の日」全国一斉清掃デー。10月第3日曜日を「水辺感謝の日」とし、日ごろ釣りを楽しんでいる水辺の環境に感謝し、自然と共生できる釣り場づくりを目指して毎年全国で100カ所以上、のべ1万人以上が参加して清掃が行われている。今年は台風19号の被害により、中止となった会場もある。大阪府では10月20日に(公財)日本釣振興会大阪府支部主催により、3カ所で大規模な清掃が行われた。大阪府での清掃の様子を紹介する。
10月20日に行われた大阪府での「水辺感謝の日」清掃は、泉佐野、かもめ大橋(大阪南港)、常吉大橋(大阪北港)の3カ所で行われた。いずれの場所も釣り人も含めたゴミ問題等がある場所だ。日本釣振興会大阪府支部、大阪釣具協同組合とJOFI大阪、大阪府釣り団協議会を合わせて合計約240名が参加し、3カ所に分かれて清掃を行った。
泉佐野では128名が参加。この会場は清掃範囲が広いため、3つの班に分かれてそれぞれ清掃を行った。
朝礼では日本釣振興会大阪府支部の橋本俊哉支部長より、清掃に協力してもらった関係各位へのお礼と下記要旨の挨拶が行われた。
「日本釣振興会の水辺感謝の日の清掃も今年で25年目となります。お休みの中、協力して頂き有難うございます。水辺がきれいになるよう、しっかり清掃をお願いします」
その後、掃除の手順や注意点が説明された。注意点としては、安全に清掃を行う事、タイヤ、自転車、電化製品等はゴミ処理の関係で拾わない事などが説明され、清掃が行われた。
泉佐野ではエリアは広いが、釣り場に目立ったゴミは少なかった。岩の間などに挟まったペットボトルや容器類のゴミなども、多数の参加者でしっかりと取り除いた。合計で230㎏のゴミが集められた。
大阪南港にある「かもめ大橋周辺」も清掃。打ち上げられたゴミも多数
かもめ大橋周辺の清掃は70名が参加。
例年、同場所はゴミの多い場所だが、今年も大量のゴミが打ち上げられており、ゴミの量も多くなっていた。集めたゴミの量は3カ所の中で最も多く、400㎏となった。
大阪北港の「常吉大橋周辺」も清掃
常吉大橋の清掃には46名が参加。ガードレール沿いの溝や草むらに、ビニール袋に入れられたゴミなどがそのまま放置されている事も多く、参加者で一斉に清掃を行った。釣りをしている人も多く、釣り人の邪魔にならないよう清掃を行っていった。
結果として300㎏のゴミを回収した。
釣り界の団体や、釣具店など企業の清掃活動によって、釣りが出来るエリアとして維持されている場所も多い。釣り人へのマナー啓蒙を継続していく事はもちろんだが、釣り場を守るための清掃活動の継続に加え、周辺の住民や企業に迷惑のかからないような仕組み作りも求められている。