神奈川県の葉山町漁業協同組合では、4月3日(日)にアオリイカの産卵床を製作し、4日(月)に、鐙摺港(あぶずりこう)から漁協の船で移動し、海にアオリイカの産卵床を設置した。
協力は、公益財団法人日本釣振興会、一般社団法人葉山の森保全センター、葉山釣具センター、ダイビングショップNANA、釣り具メーカーのヤマリア。
3日の産卵床製作には18名、4日の産卵床設置には14名が参加した。
葉山釣具センター、ヤマリアが釣り人に声をかけ、釣り人が産卵床製作・設置にボランティアとして参加しているほか、地域のダイバーもこの活動に参加している。
産卵床の素材の木材は森の間伐材を使用。森を保全する団体も協力
以前よりアオリイカの産卵床を製作する際、材料の木の調達が課題となっていた。これは葉山に限らず、長井町などの他の漁協でも同じ課題を抱えている。
その課題解決のため、今回は森の保全を行っている人々にも参加してもらい、森の間伐材で産卵床を製作した。間伐材には倒木の可能性のあったクスノキを使用した。
参加したスタッフは、「森を保全する山の民と、漁師さん、釣り人、ダイバーといった海の民が協働しアオリイカの訪れを待つことになります。今後が楽しみです」とコメントしている。
【提供:日本釣振興会・編集:釣具新聞】