11月6日、大阪府和泉大津市の泉大津フェニックスで「海釣り体験」が行われた。このイベントは、同日行われた泉大津市制80周年を記念して行われた「泉大津フェニックス市民にぎわいフェスティバル」の一環として行われた。
埋め立て地を有効利用!海釣り公園設置目指して社会実験
泉大津フェニックスは広大な埋め立て地だが、普段は全面立ち入り禁止となっている。夏フェスや今回のような特別なイベント開催時は1日に数万人が訪れて賑わうが、イベント開催時以外はあまり有効利用されていない。
この泉大津フェニックスに海釣り公園を設置し、ベイエリアの有効利用と併せて地域活性化を図る取り組みが2019年から行われている。
海釣り公園設置を目指し、年間1、2回は社会実験が行われてきた。釣り場として安全性に問題がないか、魚は釣れるのか、また、時間による釣果の差はどうか、利用者からどういった要望があるのか等について調査を行ってきた。
この取り組みには、関西で大型釣具量販店を展開するフィッシングマックスが当初から協力している。今回の海釣り体験もフィッシングマックスのスタッフ、また釣具メーカーや卸業者等からもスタッフが集まり、参加者の釣りをサポートした。
アジやサバなどがヒット!多くの参加者が海釣り堪能、地域の魅力を伝える
今回は100組176名が参加。13~19時まで二部制で行われた。好天に恵まれ、日中は暖かな日差しの下、参加者は釣りを楽しんだ。
釣果はまずまずで、イワシ、サバ、アジ、グレ、サヨリなどが釣れていた。日が暮れてからはタチウオも釣れた。
今回も泉大津市の南出賢一市長が現地を訪れ、釣り場を回り参加者と交流を図っていた。
南出市長に海釣り公園設置の進捗状況等を伺った。
「開放に向け4年目となります。今年は市制80周年でにぎわいフェスティバルを行い、これに合わせて開催し、この周辺一帯の魅力を市民に感じてもらいたいと思い開催しました。開放に向けた調整も上手く進んでいると思います。
泉大津フェニックスは普段入れないですから、市民の方でもこの場所をよく知らないという方もおられます。今回は多くの方に来て頂き、泉大津フェニックスやベイリアの可能性を知って頂けたと思います。万博の開催時までには、今まで以上に開放して、釣りが出来る状態に持っていきたいと我々は考えています」。
大阪湾でも岸から釣りが楽しめる場所は減少傾向にある。釣り場が減少した原因は、主に釣り人のマナーや安全管理にある事が多い。
泉大津市では安全に釣りが出来る場所として、積極的に釣り公園設置に動いている。こういった地方自治体を釣り界も積極的に応援していくべきではないだろうか。
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