公益財団法人日本釣振興会広島県支部は、7月1日(金)に江田島市ヒューマンビーチ長瀬(長瀬海岸)にて、マコガレイの稚魚を放流した。
協力は江田島市、JOFI広島、下松市栽培漁業センター、 中町小学校、鹿川小学校など。
今回の放流で6回目となる長瀬海岸だが、海水浴場としての設備が整っており、着替えやトイレ、放流道具を洗浄できる水道施設も整っている。
また、沖には牡蠣筏がひしめき底引き網漁ができない水域で、安全でエサもあるため、稚魚が成育するのに素晴らしい環境である。
放流前には講義を実施。真剣に聞き入る生徒達
当日は梅雨明け後で、30度を超える暑い中実施した。放流には、地元の小学生や近隣住民も参加し、合計73名が参加した。
10時半に小学校の生徒達が到着すると、同支部の富樫氏による安全教室が行われた。救命胴衣の装着では、股の紐をつけないと、落水した際に救命胴衣がすっぽ抜けることなどが説明された。
また、夏休みが始まるため、海水浴中に離岸流で沖に流された際の対応や、川遊びで流された時の対応など、命にかかわる事故を防ぐための講義を行った。生徒達も真剣に耳を傾けている様子だった。
11時からは江田島市水産課の藤井氏の司会進行で、まず、平口洋衆議院議員から、広島湾の環境問題と魚や牡蠣を絡めての話があった。
続いて土手副市長より明岳市長の挨拶文が代読された。放流の成果が如実に出ており、釣り番組でも紹介されていることなどが述べられた。
続いて、下松市栽培漁業センター職員の糸原氏から、マコガレイの生態について説明があった。
今回のマコガレイの稚魚が卵から孵った時には、口も肛門もなくお腹についている栄養袋で育ち、ワムシを与えだすと口ができ肛門もできる。また、最初は普通の魚のように泳ぎ、徐々に横向きになって目も移動することなどが説明された。
みんなで協力していざ放流! 放たれ泳いでいくマコガレイ
続いて、集合写真を撮影し、放流を開始した。
集まった子供達にマコガレイの稚魚が入ったバケツを手渡し、水辺に並んで一斉に放流。それを何度か繰り返した。
放流後は、砂浜清掃に移った。前日に海上自衛隊の卒業記念で海岸清掃が行われていたため、大きなゴミもほとんどなく、流れついた竹が目についた程度だった。
最後に、太田支部長がお礼の挨拶をし、中国地区支部の藤井支部長に話をしてもらい、活動は終了した。
【提供:日釣振広島県支部・編集:釣具新聞】