フィッシングブランドのDAIWA(ダイワ)を展開するグローブライド株式会社(東京都東久留米市本社・鈴木一成社長)は、2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)決算短信を発表した。
それによると、2022年3月期の連結売上高は1206億8400万円(前期比20.3%増)、営業利益は123億4900万円(前期比66.7%増)、経常利益は129億9700万円(前期比81.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は95億6700万円(前期比99.4%増)となった。
グローブライドの発表によると、2022年3月期の国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発動により、引き続きウイルスの感染状況に左右される状況だった。
海外においてはワクチン接種の進展により経済活動再開の動きが見られたものの、感染が再拡大している地域も多くあり、総じて先行きが見通せない状況が続いた。
しかし、こうした経済情勢の下、グローブライドの属するアウトドア・スポーツ・レジャー業界は、フィッシングやゴルフなどの分野が、これからの時代にマッチしたアクティビティとして支持され、市況は堅調に推移した。
また、その一方で、グローブライドにおいては、コロナ禍や国際的な物流網の混乱により、製品供給の遅れや一時的な生産調整を余儀なくされたが、生産計画の見直し等により影響を最小限に留めるよう、鋭意努めてきたとしている。
今後も「攻めの経営」。仕入れコストは増加の見込み
また、今後の見通しとしては、国内・海外共にコロナ禍に加え、ウクライナ情勢により景気後退が懸念される状況となっているため、アウトドア・スポーツ・レジャー業界の市場環境も先行き不透明な状況が続くものと予測される。
しかし、今後も「攻めの経営」を堅持し、持続的に成長可能な事業基盤を構築すべく、グループを挙げて一層の躍進に挑戦していくとしている。
一方で、世界的な原材料価格の高騰や円安の状況が続いており、仕入れコストの増加が見込まれることから、次期(2023年3月期)業績見通しについては、連結売上高1290億円(前期比6.9%増)、連結営業利益119億円(前期比3.6%減)、連結経常利益119億円(前期比8.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益85億円(前期比11.2%減)と予想している。