ロイヤルアングラー賞2022の受賞者が、ムーンクラフト(株)取締役社長の由良拓也さんに決まった。
ロイヤルアングラー賞は、経済・文化・芸能・スポーツ等の各界で活躍し、釣りに対して造詣が深く趣味として愛好しており、釣り及び釣り文化の発展に寄与している人に与えられる賞だ。
(一社)日本釣用品工業会が毎年選出し、「釣りフェスティバル」を機に発表している。
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レーシングカーデザイナーでインダストリアルデザイナーの由良さんは、1951年東京生まれ。高校時代からレーシングカー製作の世界に入り、1972年、フリーでレーシングカーのデザインを始める。
「彼には空気が見える」と言われるほど、その作品はエアロダイナミクスの完成度が高いと言われ数々の評価を受け、現在もレーシングカーのデザイン・開発などモータースポーツの第一線で活躍中。
マリン関係でも多くの商品開発に携わり、釣りを愛し釣りへの造詣が深く、多くの人に釣りの魅力を発信している。
由良さんの釣りとの出会い
由良さんの釣りのルーツは小学生の頃。近所でクチボソ釣りをしたのが始まりだ。家の横の川で赤むしを取って竹竿で釣っていたそうだ。
池に落ち溺れてからは釣りとは遠ざかるが、仕事を始めてからは冬の早朝に山中湖で穴釣りをしていた。
元々メカ好きなのもあり、クルマ好き・船好きで、その頃からジェットスキーをきっかけにボートフィッシングにはまり、今に至る。
釣りがしたくてボートに乗るというよりは、ボートで過ごす手段として釣りが始まったそうだ。
由良さんが狙う魚とフィールド
由良さんのメインフィールドは駿河湾。春はサワラ、夏はメジマグロやカツオを追い、冬場はアマダイやアカムツを狙う。他にもタイラバやタチウオテンヤなど、駿河湾の魚種は多彩で飽きることがないという。
最近特にハマっているのがアカムツで、ホタルイカのエサ釣りやルアージギングで楽しんでいる。
基本的にフィッシュイーターのため、おいしい魚がメインで、ゲームフィッシングに興味が湧かないそうだ。
由良さんにとっての釣りの魅力
由良さんにとって釣りは、仕事と反対側に位置しているため、完全に気持ちの切り替えが出来て癒されているという。また、大好きな船に乗り、機械いじりや工作も出来る、理想的な環境だそうだ。
「いつ、どこで、何が釣れるのか?」、「天気や時間、潮や水温は?」、「水深は?」、「タックルは?」など、次から次へと疑問が生まれ、おいしく食べるために道具を揃え、調理法を研究し…と、夢中になって童心に帰れるところが魅力だそうだ。
【提供:日本釣用品工業会・編集:釣具新聞】