【第16回】真の友釣りファンを育てる熱血指導方式。「わかやま友釣り塾」卒業生アンケート報告

スペシャル ニュース

Q5・アユ竿購入本数(2.9本)/購入釣り具

※道具購入ではアユタイツ35名、引き舟35名、オトリ缶32名となっていた

Q6・アユ釣り道具購入額(平均60.3万円)

塾生には竿の貸出し制度があり、和歌山県下の一部河川では竿の無料レンタルを行っている。ただ、回答があった35名は全員が竿を購入。平均購入数は2.9本という数字は一般的な釣り人よりも多いのではないだろうか。

オトリ缶は32人、アユタイツと引き舟は35名全員が購入。釣りにのめり込んだ初心者の釣り具購買意欲は高く、アユ釣り道具の購入額(仕掛けを除く)は1人平均60.3万円。釣り具業界への貢献度は極めて高い。

趣味に50~60万円使うことは特別驚くことではないが、この釣りを広く普及させるためには高額な初期費用がネックになる。ここ数年は廉価版でも性能が高い道具が増え、卒業生の中には中古品で釣り具購入予算を抑えながらも釣果を上げている人もいた。

低予算で楽しめる方法を初心者に提案することも若年層の友釣りファンを増やすためには必要になりそうだ。

Q7・使用する仕掛けについて

塾生は協賛メーカーから仕掛けの素材一式を提供してもらえ、仕掛け作りに必要な備品の貸し出し制度もある。イカリに関しては自分で巻く人とハリス付きの完成品を使用する人はほぼ同数。両方を使用する人も多い。

鼻カン回り、水中糸~天井糸は自作する人がかなり増えた。釣行回数が増えるほど仕掛けを自作する傾向は高まる。

水中糸の素材は複合糸とフロロカーボンを使用する人が多かった。

Q8・これまで楽しんできた釣り

この友釣り塾から釣りを始めた人は一人で、他の34名は釣り経験者。釣りのジャンルに大きな偏りはないが、ルアーフィッシングや手軽な堤防釣り経験者が多かった。

Q9・友釣り塾受講者の満足度

回答があった35名はすべて友釣りを継続して楽しんでいる人で、大半が「友釣り塾を受講してよかった」と答えた。

北海道や関東など遠方からの受講した人は卒業生や同期生と交流することは難しいが、半数以上の人が同期生との交流を維持している。同じ時期に始める人が回りにいたことが励みになったという人もいた。

和歌山県内水面漁連のスタッフ
和歌山県内水面漁連の小峠利勝氏と佐古充氏

Q10・友釣りの環境や振興策について

遊漁料の価格帯については、赤字運営の漁協が多いことを鑑み回答してもらった。「妥当な価格」と答えた人は約半数。「値上げしてでもいいから環境をよくしてほしい」と答えた人は31%。年券の購入枚数にもよるだろうが、「高すぎる」と答えた人は17%だった。概ね遊漁料の価格には理解が得られている。

複数の河川へ釣行する人がほとんどで、66%が広域(共通)遊漁券の発行を希望した。

アユルアーに関しては、すでに生きたオトリアユの扱いを習得しているからか、「興味がない」と答えた人が54%と最も多くなった。

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