令和2年度の(公財)日釣振和歌山県支部の海水面放流事業は、ヒラメ稚魚が5カ所、クロダイ稚魚が2カ所で予定されている。
今年度最初の放流は、釣りと観光の人気スポット、串本と勝浦で5月17日に行われた。
串本湾内にある橋杭ビーチは、名所である橋杭岩を眺められる美しい海水浴場。
昨年から日本釣振興会の会員となった串本観光協会(宇井晋介事務局長)と、この砂浜でシーカヤックのレンタルを行っているビーチハウスラパンのメンバー、そして2代目アングラーズアイドル・そらなさゆりさんたちの手でヒラメの稚魚1200尾が放流された。
那智海水浴場に隣接する浜ノ宮港では前年に続いて、紀南釣具センターのスタッフを中心にヒラメの稚魚1200尾を放流した。
今回のヒラメを生産している和歌山県南部栽培漁業センターは串本にある。
現在、放流用の種苗生産としてヒラメとイサギに取り組み、マグロの代替魚種としてスマの完全養殖に取り組み、県内外から注目されている。
日釣振(にっちょうしん)和歌山県支部では今後、放流したヒラメの成長や歩留まりの追跡調査を兼ねたヒラメ釣りのイベントを計画していくことになった。
関西でもヒラメの放流量が増え、高級魚だけに釣りの対象魚としてさらなる人気の高まりを期待したい。