(公財)日本釣振興会では2020年8月29日・30日の2日間、静岡県下田市の下田港にある犬走(いぬばしり)防波堤と福浦防波堤の水中清掃を実施した。
2つの防波堤は釣り場として有名で、平日でも釣り人が絶えない釣り場となっている。
地元有志グループ「下田防波堤愛好会」も参加
ここでは地元の釣り人が「下田防波堤愛好会」というグループを作り、犬走防波堤、福浦防波堤、両方の防波堤の定期的な清掃活動を行っており、今回も2日間陸上班として清掃の協力をしてもらった。
グループのメンバーは週2回ほど釣り場のゴミを回収しており、釣り場に設置してあるゴミ袋に入っているビンや缶等を回収するのが主で、釣り場にゴミはほとんど落ちていなかった。
こうしたグループが活動をしているため、ゴミを放置するような釣り人も少ないようだ。また、集めたゴミは行政が回収をしてくれている。
近年は各地で釣り人が放置したゴミが問題となっているが、ここ下田港のように釣り人が自発的に清掃活動をしていれば、釣り場に規制がかかるようなこともなくなる。こうした取り組みが全国に広がることを期待している。
今回の水中清掃は「海をつくる会」のダイバー20名が参加した。清掃当日は晴天に恵まれ、波も穏やかで、水温27度、透明度も良く約10mは視界が確保されていた。
29日の犬走防波堤では約300㎏のゴミが回収された。翌30日の福浦防波堤でも約300㎏のゴミが回収された。
この日は「下田防波堤愛好会」が処分できないため保管していた大小6個の古いクーラーボックス等を引き取り回収したゴミと一緒に産廃業者に処理してもらった。
【報告:(公財)日本釣振興会・編集:釣具新聞】