
(以下、池永社長と中村専務のインタビュー。編集部が要約)
「新社屋の候補地探しは2021年の3月頃から始めました。ちょうどその頃、この工業団地が出来るという事を知りました。場所や条件も良かったので、具体的な検討に入りました。
新社屋の設計は2021年から練り続けてきました。建物だけではなく、システムや什器、他の設備も様々な企業やサービスを吟味して導入しました。物流システムも数多くありますが、どれも一長一短です。多くのシステムを検討した結果、釣竿や大型のリール等の扱いも多い当社の業務に対応できるシステムを選びました。

敷地も広いので物流効率の良さにもこだわりました。旧社屋は住宅街にありましたから、トラックによる騒音問題もありました。また、周辺の道路も細いため40ftのコンテナを入れる事は出来ませんでした。20ftのコンテナも入れるかどうかは状況次第といった形でした。他にも社屋が3階建てでしたから、ピッキングする際にも、階を上がったり、下がったりする事も必要でした。
新社屋では、基本的な物流業務はワンフロアで完結できるので効率的ですし、スタッフへの負担も少なくて済みます。新しいシステムも導入し、ベテランスタッフではなく、派遣社員の方でもすぐに戦力となれる仕組みを整えました。
東京オフィスとの役割分担ですが、もともと東京は営業と企画開発、沼津は経理等のバックオフィスと物流機能を担ってきました。

基本的にこの分担は今までと変わらないのですが、新社屋が出来た事により、沼津でも開発に携われる機能を追加しました。ルアーをテストできる水槽や竿の破断試験機等もありますし、スタジオ等も作りました。製品の精度向上や表現方法の拡大、情報発信の強化など、今まで東京オフィスだけでは出来なかった事が出来るようになりました。
またカスタマーサービスも当社は重要視しています。当社のカスタマーサービスはお蔭様で高い評価を頂いていますが、新社屋はその精度を更に高める事にも貢献すると思います。
新社屋は既に稼働していますが、スタッフからの評判はとても良いです。若いスタッフも多いので、新しいシステムにも素早く対応してくれます。新社屋は単に本社物流センターというだけでなく、世界に向けた当社のブランドの発信基地にしたいと考えています。

当社は私で4代目となります。初代はテグスの商売を行っていました。祖父の時代から代理店業や富士工業さんとの関係が出来ました。先代はオリジナルブランドを立ち上げ確立していきました。そして私ですが、今までも力を入れてきたオリジナルブランドをナショナルブランドとして、国内はもちろん、世界にもっと広げていきたいと思っています。
国内についても、当社はまだまだ挑戦者の立場ですから引き続き力を入れていきます。祖父の代から続いてきた代理店業についても、今後もしっかりと継続していきます」。
エイテックの企業理念は「異端と独創」だ。フロンティア精神に溢れた会社で、創業時から常に挑戦を続けてきた。今回の新しい本社物流センターも、一つの大きな節目となるはずだ。今後のエイテックが注目される。
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