博多湾を盛り上げる上田敬氏の活動。大会等で地域の釣りを活性化、稚魚放流も実施【九州リポート福岡発!】

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「九州リポート福岡発!」は、全九州釣ライター協会の会長・小野山康彦氏の連載です。公益財団法人日本釣振興会九州地区支部の活動ほか、九州の様々な情報を紹介します。

九州リポート福岡発!のカット
    

第27回の今回は、当協会幹事長・上田敬氏が福岡市の博多湾をステージに展開している活動をご紹介します。

上田氏は1999年に当協会に入会しました。長年にわたり、釣り誌「釣ファン」(現在休刊)で人気レギュラーコーナー「落とし込み最前線」を執筆。九州での落とし込み釣りの普及に尽力されました。

九州ではクロダイを「チヌ」と呼び、小型のクロダイを「メイタ」と呼びます。上田氏は落とし込み釣りで2013年11月に長崎県佐世保市宇久島の沖堤でイシダイ58.5㎝、3.8㎏、2014年4月に鹿児島県薩摩川内市の沖堤でチヌ57㎝、2.8㎏などの釣果を記録しています。

上田敬氏
今年7月に広島港での落とし込み釣り大会に参加した上田氏

大人気のラブメイタ杯。博多湾への稚魚放流も

全国の落とし込み釣りファンとの交流が深い上田氏は、1988年に発足した「AMA波止フカセ研究会」の名誉会長、1993年に発足した「博多湾のメイタを守る会(通称・ラブメイタ)」の会長を務めています。

今年も6月16日、福岡市のベイサイドプレイス(長崎県の五島や壱岐へのフェリー発着の玄関口)の西端に大会本部を置き、「第27回ラブメイタ杯博多湾チヌ釣り大会」を開催しました。

落とし込み釣り、ウキ釣り、ルアー釣りと釣り方のジャンルを問わない大会として人気があり、30㎝以上のチヌまたはキビレ(キチヌ)1尾の長寸で競います。地元の常連メンバーや関東や関西、中国地方などから昨年を越える総勢85名が集結しました。

今年の博多湾は堤防へのカラス貝の付着状況が悪く、オキアミの撒き餌で寄せて釣るウキ釣りが有利と予想されました。しかし、ウキ釣りはフグの猛攻で苦戦。

そのような中で落とし込み釣りでエントリーした沼田英二さん(福岡市)が歴代優勝記録に1㎜及ばないながらも53.1㎝の大型で優勝。2位は市山秀利さん(福岡県粕屋町)で51.9㎝(ウキ釣り)、3位は川内進さん(同県新宮町)の50.7㎝(落とし込み釣り)。以下5位までが50㎝超の「年なし」の釣果となって大いに盛り上がったのです。

第27回大会で優勝した沼田さん
第27回大会で優勝した沼田さん

この大会の最大の目的は稚魚放流です。第1回の放流事業で約3000尾のチヌの稚魚を放流して以来、コロナ過において釣り大会は中止しても稚魚放流は毎年1~2回欠かさず実施。今年の第62回の放流では約6㎝のカサゴ(アラカブ)の稚魚1180尾を博多湾に放流しました。

釣り人だけで始めた稚魚放流は現在、日本釣振興会福岡県支部、九州磯釣連盟、福岡県釣団体協議会、メーカー各社、釣具店等のほか当協会が協賛を続けています。

ラブメイタ主催の第62回稚魚放流の様子
ラブメイタ主催の第62回稚魚放流

「福岡少年少女釣り大会」で健全な釣りの普及と継承を

また、上田氏は九州磯釣連盟福岡支部に所属し「潮和会福岡」の会長を長年務め、連盟本部の海防部長や総務局長などの要職を歴任。

同支部主催で福岡市の博多湾を臨む「シーサイドももち海浜公園」で毎年開催される「福岡少年少女釣り大会」は上田氏のライフワークとなっており、今年は10月6日に第47回大会が開催される予定です。

福岡少年少女釣り大会の放流の様子
福岡少年少女釣り大会では子どもたちは毎回、主催者が用意したライフジャケットを着用して大会に臨み稚魚を放流している

子どもたちへの釣りマナー向上の啓蒙活動と安全対策指導、クリーンアップや稚魚放流などの資源保護活動を行って健全な釣りの普及と継承に情熱を注いでいます。

上田氏は、「今後も博多湾のメイタを守る会や福岡少年少女釣り大会で、博多湾に稚魚の放流を続けていきます。博多湾を希望と夢と優しさで溢れさせるために、どうか皆様の温かいご協力をお願いします」と呼び掛けています。

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