「九州リポート福岡発!」は、全九州釣ライター協会の会長・小野山康彦氏の連載です。公益財団法人日本釣振興会九州地区支部の活動ほか、九州の様々な情報を紹介します。
今回は、2024年(令和6年)4月更新の当協会メンバー21名から、橋本敏昭氏(常任幹事)をご紹介します。
橋本氏は宮崎県延岡市在住の、グレ釣りをメインとした釣り歴50年以上の現役トーナメンターです。がまかつ、マルキユー、東レ、釣研(順不同)などの釣具メーカーのエグゼクティブアドバイザーやマエストロなどを長年務め、釣研FG副会長の要職にも就いています。
セミナーや講演会ではユーモアとウイットにあふれる話法が人気。釣り大会でのインタビュアーでは、釣り人が優勝者から聞きたい情報を的確に引き出してくれます。
橋本氏は当協会発足(1975年)から間もなく入会され、釣行記を釣り誌、新聞、当協会へ情報を提供しています。毎年、長崎県・男女群島へ釣行し1995年1月に仕留めたオナガ(クロメジナ)71.4㎝、4.75㎏の自己記録更新を目指しています。
トーナメントにも積極的に参加。メーカーの垣根を超えた大会「オールジャパングレ磯ロイヤルカップ」で4回の優勝と3回の入賞(大分県鶴見)、「東レスーパースターカップ」での優勝(長崎県下五島)、釣研FGの「WFG」2年連続優勝と準優勝2回、3位1回(鶴見及び上五島野崎島)、「がまかつテスター会グレ」(紀伊大島)優勝。国外でも日韓親善スポーツグレカップやスポーツフィッシングワールドカップ(オーストラリア)などで上位入賞するなど、数多くの大会での輝かしい戦績を誇ります。九州はもとより釣りに詳しい人の間では知る人ぞ知るレジェンドです。
チャリティー釣り大会で社会貢献。寄付金の総額は147万円以上
1998年1月1日、延岡市で新たな釣り人の育成や地域貢献のために「がまかつ会延岡磯研」(後の「延岡磯研」)を19名で立ち上げて会長に就任。同年5月には「第1回チャリティー釣り大会」を開催し、釣魚を社会福祉施設へ寄付することを企画。
しかし、施設では魚が捌けないなどの事情があり、魚市場に釣魚を売却して得た益金を社会福祉協議会へ寄付することにしました。参加者各自が1尾だけを自宅用に持ち帰り、残りは延岡磯研に寄付する規定で、チヌやグレ、イサキ、マダイなどを魚市場に持ち込みます。
今年も延岡市の島野浦沖磯一帯で6月16日、「第33回チャリティー釣り大会」(全九州釣ライター協会後援)が開催されました。
参加者35名が30㎝以上の対象魚(食べられる魚)の総重量で競った結果、優勝は平野秀次さん(延岡市)の5676g、2位は新名秀壽さん(同)4128g、3位は吉ノ元浩二さん(宮崎市)3760g。橋本氏は3318gで5位に入賞しました。
今回は益金1万1718円を延岡市社会福祉協議会に寄付。今回までの寄付金の総額は147万674円に及びます。
感動体験を提供する「ノベ☆スタ」で地域にも貢献
また橋本氏は、同市の「ノベ☆スタ」(感動体験案内人)の愛称で親しまれる「NPO法人ひむか感動体験ワールド」の理事を務めています。延岡市を中心とする「ひむかエリア」(宮崎県北地域)にある山、川、海のさまざまなフィールドで本物の感動体験を案内する活動を行って地域に寄与しているのです。
2005年5月に開設したブログ「価値ある1匹」は、釣りを中心に旅や健康に関する様々な日常の話題が綴られています。ほぼ毎日更新されていますのでぜひご覧になってみてください。
当協会の重鎮として、長年にわたる九州の釣り界への貢献と釣り文化の発展にご尽力くださっていることに深謝し、今後ますますのご活躍をお祈り申し上げる次第です。
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