5月18日、公益財団法人日本釣振興会大阪府支部は、大阪南部の泉佐野漁港で水中清掃を行った。
協力は、泉佐野漁業協同組合、NPO法人海未来、大阪釣具協同組合、JOFI大阪。
日本釣振興会による泉佐野漁港での水中清掃は10年以上ぶりで、今回は、泉佐野漁協の要望に応える形で水中清掃が行われた。
当日は天気もよく、活動の参加者は朝10時に泉佐野漁港に集合。ダイバーが14名、陸上でダイバーをサポートするスタッフが26名、監視船・搬送船の乗員1名の計41名が集まった。
清掃前の朝礼では、日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長から以下要旨の挨拶が行われた。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。日本釣振興会では、水辺環境の美化・保全の一環として、水中及び陸上の清掃を行っております。今回は、ボランティアダイバーの方々に参加して頂き、各団体の協力のもと活動が行われます。みなさん無理のないように、安全に配慮して作業を行ってください」。
その後、水中清掃の範囲や役割分担が説明され、ダイバーは潜水の準備に入った。
ダイバーの準備を待っている間、陸上スタッフには清掃手順が説明され、その後、漁港内の陸上清掃を行った。30分と短時間ではあったが広範囲の清掃を行い、タバコの吸い殻や、草むらに投棄された大型のゴミなどを回収していった。
いよいよ水中清掃開始!ダイバーと陸上班が協力して大量のゴミを回収
ダイバーの準備が終わると、潜水を開始。ダイビング中は監視船も出され、安全に配慮されて清掃が進められた。
水中清掃は、ダイバーが水中でゴミを拾い、ミカン袋に入れる。ミカン袋がいっぱいになると、陸上のスタッフに合図をする。陸上のスタッフはカラビナの付いたロープをダイバーの周辺に投げ入れ、そのロープを使ってゴミが溜まったミカン袋を引き上げる。引き上げた袋の代わりに陸上班は新しいミカン袋をダイバーに渡すという手順で行われた。
この日の水温は18度で、水深2~3m。海中は穏やかで比較的透明度も高く潜りやすかったが、海底にヘドロが堆積しており、ゴミを回収しにくい状態だった。
そんな中、ダイバーは懸命にゴミを回収し、大量の空き缶のほか、プラ容器、フイルム片など多くのゴミが集められた。タイヤやハシゴ、食器乾燥機などの大型のゴミも多く、陸上スタッフと協力して慎重に回収していった。総じて一般ゴミが多く、釣りのゴミはほとんど見られなかった。
回収されたゴミは一度ブルーシートの上に集められ、陸上スタッフによって分別と計測が行われた。
ゴミの総量は約180㎏。今後も府内各地で水中清掃を継続
泉佐野漁港での水中清掃は久しぶりということもあり、どの程度のゴミが回収されるか予想が出来なかったが、結果として約180㎏のゴミが回収された。
その内訳は、空き缶204個、ペットボトル10個、空き瓶6個、タイヤ3本、プラ容器17個、プラフィルム片50枚、軍手30個など、数えきれないほど多種多様なゴミが回収された。
13時前には全ての作業が終わり、解散となった。
日本釣振興会大阪府支部では、今年度も府内の各地で陸上及び水中の清掃を積極的に行っていく。
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