5月13日、大阪南部にある田尻漁港で、公益財団法人日本釣振興会大阪府支部による水中清掃が行われた。
協力は田尻漁業協同組合、NPO法人海未来、大阪釣具協同組合、JOFI大阪。
当日の天候は午後から雨となったが、清掃が行われた午前中は天気も持ちこたえ、水中・陸上の両方の清掃が行われた。
参加者はダイバーが15名、陸上スタッフが25名、監視船・搬送船の乗員1名の合計41名。
午前10時に集合し、最初に主催者を代表して日本釣振興会大阪府支部の橋本俊哉支部長より、参加者や協力者へのお礼と日釣振の活動内容の紹介、「本日はよろしくお願いします」という挨拶が述べられた。
その後、水中清掃の流れや注意点について説明が行われた。
水中清掃はダイバーが水中でゴミを拾う。水中で拾ったゴミはミカン袋に入れられる。ミカン袋がいっぱいになると、陸上のスタッフに合図をする。
陸上のスタッフはカラビナの付いたロープをダイバーの周辺に投げ入れ、そのロープを使ってゴミが溜まったミカン袋を引き上げる。引き上げた袋の代わりに陸上班は新しいミカン袋をダイバーに渡すという流れで水中清掃が行われる。
ダイバーが準備を行っている時間を利用し、陸上の清掃も行われた。
漁港の隅には、空き缶や容器類等も数多く捨てられていた。スタッフは手分けして漁港や隣接する駐車場等の清掃を行った。
いよいよ潜水開始!海底には多くのゴミが投棄されており…
ダイバーが潜水を始めると、陸上班は各場所に分かれてダイバーのサポートを行った。
当日の水温は17度。海水は透明度もありダイビングはしやすい状況だったが、海藻が多く茂っており、ゴミが発見しづらい状況だった。
それでも、ダイバーは懸命に海中のゴミを拾い集めた。一部釣り具もあったほか、炊飯器など不法投棄されたと思われる物も海中から拾い上げた。
ダイビング中は監視船も出され、安全に配慮されて清掃は進められた。
引き上げられたゴミは、陸上班によって分別され、重量も計測された。
結果としては、合計約70㎏のゴミが回収された。
内訳は、ペットボトルなどの飲料容器が計10個、釣り具関係のゴミが60個回収された。釣具に関しては、タコテンヤ(22個)、竿(12個)が特に多かった。その他、タイヤやバーベキュー網など様々なゴミが回収された。
日本釣振興会では、今後も各地で陸上、水中の清掃を行っていく。