公益財団法人日本釣振興会では、10月5日、日本大学安田教授の指導のもと、岡山県倉敷市を流れる高梁(たかはし)川の倉敷大橋下付近にアユの産卵場を設置した。
今回は2カ所で設置を行った。
1カ所目は橋の約170m下流の左岸側で、瀬のようになっている場所。ここでは昨年多くの産卵が確認された。この瀬の上流側に重機の届く範囲でアユが産卵に好む小石(径1~4㎝)を敷設した。
瀬の下流側は、えぐられて深くなり、産卵には適さない環境となっていたため、砂利を入れて適度に浅くした。
2カ所目は橋から30m程下流の左岸側。水辺から川中へ幅約20m・長さ約15mの範囲に、産卵に適した小石を含んだ砂利を入れた。
昼食休憩後、今後の産卵状況確認のため水中カメラを2台設置し、13時半に作業を終了した。
今後、岡山県水産研究所では産卵場のカワウ防除のテグス張りや、産卵の計測を毎週実施していく。
この日の作業には、岡山県農林水産総合センター水産研究所、高梁川漁業協同組合、岡山県内水面漁業協同組合連合会、岡山県農林水産部水産課、三宅建設株式会社から計9名が参加。
この産卵床設置には、つり環境ビジョンコンセプトに基づくLOVE BLUE事業の資金が使われた。
【提供:(公財)日本釣振興会・編集:釣具新聞】