今年も公益財団法人日本釣振興会の「水辺感謝の日」清掃が全国各地で開催されている。コロナ禍以降、統一指定日は設けられていないが、9月から10月にかけて全国各地の多くの水辺で清掃が行われている。
今回は、10月16日(日)に大阪で行われた清掃の様子を紹介する。
公益財団法人日本釣振興会大阪府支部(橋本俊哉支部長)は10月16日、「水辺感謝の日」清掃を大阪府下の4カ所で一斉に実施した。
開催した場所は泉佐野食品コンビナート一帯、北港舞洲の夢舞大橋周辺と常吉大橋周辺、南港咲洲のフェリー乗り場周辺の4カ所。
いずれの清掃場所も、釣り場として問題が起こってきた経緯がある場所だが、清掃等を続けてきた事によって、現在も全面的な釣り禁止や立ち入り禁止にはなっていない。
協力は大阪釣具協同組合、大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター連絡機構。当日は4カ所で合計236名が参加して、日頃釣り人がお世話になっている釣り場や水辺の清掃が行われた。
広範囲の水辺でゴミを回収、釣り場をキレイに…
当日は快晴。参加者は各清掃場所で午前8時半に集合。家族や子供を連れてくる参加者もおり、一緒に清掃活動を行った。
泉佐野では午前8時半より、主催者である日釣振大阪府支部の橋本支部長より下記要旨の挨拶が行われた。
「お休みの日にもかかわらずご参加頂き有難うございます。コロナ禍で釣り人が増えた影響もありますが、全国で釣り禁止、立ち入り禁止となる場所が増えています。日頃から釣り場を汚さない、ゴミを持ち帰る、釣り場をキレイにするという意識を持って頂くようお願いします。本日は水辺の清掃ですので、安全第一で行って下さい」。
その後、清掃の注意点と当日のスケジュールの説明が行われた。注意点としては、コロナ対策をして清掃を行う事、ゴミの分別方法、またオイル、セメント、漁網、バッテリー、タイヤなどは回収しないようにして欲しいという説明も行われた。
泉佐野では3つのグループに分かれて広範囲を清掃した。絶好の釣り日和とあって、多くの釣り人が釣竿を出していた。清掃の参加者は、釣り人の邪魔にならないように清掃を行った。
釣り人がいる周辺には、それほどゴミは見当たらなかった。護岸の岩の隙間などを見ると、多くのゴミが岩の間に挟まっていた。漂着したゴミも相当に多いと思われる。
参加者はトングを使いながら、岩の間のゴミも回収していった。発泡スチロールなどの箱、容器類、ペットボトル、ビニール袋など様々なゴミがあった。
夢舞大橋はゴミ減少、常吉大橋ではゴミが増加…。今後も水辺の清掃を継続
北港舞洲の夢舞大橋、常吉大橋、南港咲洲のフェリー乗り場も同様の形式で清掃が行われた。
夢舞大橋では一時ほどではないが、ゴミは多い状況だった。草むらを中心にゴミが放置されており、多くのゴミが回収された。
有料駐車場の中や、近辺の道路沿いにもゴミが捨てられていた。空き缶・ペットボトルや釣り関連のゴミのほか、釣竿やクーラーボックスなどの大型のゴミも複数投棄されていた。
常吉大橋もゴミが多く、ガードレール沿い、草むらに多くのゴミが放置されており、参加者も懸命に回収をしていった。
南港咲州のフェリー乗り場でも同様に、多くのゴミが回収された。
公益財団法人日本釣振興会では、毎年この「水辺感謝の日」清掃で水辺の清掃を行っているほか、釣り教室等イベント時も清掃を行っている。