8月25日、今年も公益財団法人 日本釣振興会大阪府支部と大阪府釣り団体協議会による大阪湾への稚魚放流が実施された。
この放流は「チヌの海ふたたび」を合言葉に1983年から全国に先駆けて行われており、今年で第41回目を迎えている。
合計2万尾の稚魚を放流。チヌのほか、キジハタ(アコウ)、メバルも
当日、関係者は堺の出島漁港前と舞洲の常吉大橋下に集合。
常吉大橋下では報道船を含め4隻(大阪釣船業協同組合・たまや渡船2隻、夢フィッシング、岸和田渡船)の船が集まった。
陸上では日本釣振興会大阪府支部、大阪府釣り団体協議会、JOFI大阪、ヒューマンアカデミー大阪校、大阪釣具協同組合など関係者29名が集まり、セレモニーが行われた。
最初に日釣振大阪府支部の橋本支部長より関係者へのお礼や当日の放流についての主旨や内容説明が行われた。
続いて大阪府釣り団体協議会の倉田会長からも挨拶が述べられた。
今年放流したのはチヌ8000尾、メバル7000尾、キジハタ(アコウ)5000尾だ。チヌは8月9日に既に放流が行われており、当日はメバルとキジハタの稚魚が放流された。
今年度は、チヌはアーマリン近大(近畿大学のベンチャー企業・クロマグロの完全養殖や養殖魚専門料理店等を展開)、キジハタは公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場、メバルは瀬戸活魚センターから稚魚を調達した。
昨年はチヌ、キジハタに加えカサゴも放流していたが、メバルも釣りの人気対象魚であり、今後数年はメバルを放流する予定だ。
みんなで協力して運搬・放流!釣りタレントの高本采実さんも参加
挨拶が終わると活魚車からバケツリレーで稚魚がそれぞれの放流船に運びこまれた。
キジハタの稚魚は12㎝前後だが、メバルの稚魚は非常に小さく扱いにも気を使いながらの作業となった。
稚魚はスタッフにより手際よく放流船に積み込まれ、準備が整うとすぐに出船した。
放流場所は大阪湾一帯で岸和田、泉大津、石津、堺、大阪南港・北港、新島など。
撮影のため、一隻は常吉大橋から沖に向けて少し移動した場所で放流を数回行い、撮影を行った後、放流場所に向けて移動した。
放流後は集まった関係者により、常吉大橋周辺の陸上清掃も行われた。
この場所は釣り人からも人気の場所で、サビキ釣りやタチウオが釣れ出すと特に人が多くなる。また道路沿いはトラックが停まり、道路周辺にもゴミが多くなっている。
参加者は広範囲にわたり、様々なゴミを回収していった。釣り関係のゴミもあったが、釣り以外の人が放置したゴミも多い印象だった。例年より少ないものの、多くのゴミが集められた。