がまかつは、7月10日、富山県神通川にて「がまかつ鮎釣り登龍門2022」を開催した。今回が初めての開催となる。
参加資格は18歳から45歳!若手鮎釣り師による大会
がまかつ主催、GAMAKATSU PTE LTD共催、がまかつフィールテスター、GFG、富山漁業協同組合が協力して開催されたこの登龍門は、参加資格が18歳以上45歳以下(性別は不問)に限られている。優勝者には豪華賞品の他、特典として2023年開催の同大会および第46回G杯アユ(全国大会)の出場権が得られる。
若手の鮎釣り師を増やすと共に、将来の鮎の友釣りをリードしていく人材の輩出も期待される大会だ。
大会には全国の18歳から45歳まで、65名の鮎釣り師が参加。婦中大橋下流左岸に設置された大会本部では午前6時半から受付が始まり、午前7時より開会式が行われた。
開会式では、がまかつの岩田峰旬大会委員長が挨拶、続いて田嶋剛審査委員長から大会のルール説明が行われた。
その後、記念撮影が行われ、オトリを受け取った選手から順番にポイントへ移動した。
競技ルールは、鮎の総尾数(オトリ含む)で競われる。同尾数の場合は重量で決定。鈎はがまかつ鈎を使用する。
当日の川の状況は、朝のうちは前日より20㎝程度増水。地元の人の話では「(富山空港から)飛行機が飛ぶまでは釣れない」と言われており、特に朝の内は水温も低く、各選手とも苦戦が続いた。
大会エリアは本部から競技時間内に徒歩で移動できる範囲で、およそ7割が本部から上流側、3割が下流側に移動した。
時間が経過し、徐々に水位が下がり出した。日が照り出し水温は上がり始めたが、減水のため鮎が落ち着かず追いも悪い状況だった。
ただ、競技時間の終盤になると、状況も安定してきたのか、各場所で竿を曲げる選手を多く目にするようになった。
11時頃になるとポツポツと帰着を行う選手が出てきた。最初配布されたオトリ尾数やそれ以下の選手も多かったが、中には20尾以上持ち込む選手もおり、検量所を盛り上げた。
優勝は内山選手(30歳)。豪華賞品とG杯アユ(全国大会)の出場権も獲得
集計が終わり、12時半頃より表彰式が行われた。
まず、岩田委員長から以下要旨の挨拶が行われた。
「天気の方も何とか持ちまして、事故なく大会運営が出来たことを嬉しく思います。大会運営に関係された方、本当に有難うございました。がまかつはこれからも釣り人との親睦を深め、鮎釣りの振興もますます行っていきますのでご協力をお願いします」。
その後、10位から順番に発表が行われ、賞品が手渡された。
そして初開催となったがまかつ鮎釣り登龍門を制したのは、内山聖成選手(30歳)だ。
内山選手はインタビューで以下のように語っている。
「普段は四万十川や仁淀川に良く行っています。神通川は今回の大会で初めて来ました。昨日の夕方にここで釣りをしたのですが、婦中大橋の右岸側の下の瀬で何尾か掛かりましたので、今日も上流より下流だと思い、朝イチからその瀬に入りました。
掛かり出したのは日が差してきた10時頃で、オモリを使ってオトリを下に落としていくような釣りをしていまいた。使っていた針は、T1要R3本錨の8号、T1全7.5号の4本錨です。下がれない場所だったから、なるべく身切れを抑えようとしてこの針を選択しました」。
「より多くの若い人に鮎釣りを楽しんでほしい」主催者の想い
今回の大会について、主催者のがまかつは以下のように語る。
「鮎釣り登龍門は、最初は2019年に開催予定でしたが初年度は天候不良のため前日に中止、その翌年はコロナ、昨年もコロナで中止となり、4年越しで今年が初めての開催となります。
大会の目的は、鮎釣りも高齢化していますので、若手の人に鮎釣りを盛り上げてもらいたい、そして若い人を盛り上げ、より多くの若い方にも鮎釣りを盛り上げて楽しんで欲しいと思い、若い方に絞った大会を行わせて頂きました。
今回は全国から若手の鮎釣り師が集まってくれましたし、大会の中で日頃の練習の成果を出されました。厳しい状況でしたが、しっかりと釣果を出された方もおり、良い大会になっと思います。今後も登龍門は全国の川を舞台に続けていきたいと思っています。その際はご協力をお願い致します」。
大会は大いに盛り上がり、盛況の内に終了となった。
こういった若い選手が活躍できる舞台を用意する事は、今後の釣り界を盛り上げるためにも重要だ。
鮎釣りに限らず他の釣種でも同様の事が考えられる。若い熱心な釣り人を、釣り界としても後押ししていきたい。
◇大会成績(敬称略)
優勝:内山聖成(30歳・31尾、1582g)
2位:村上雄哉(21歳・25尾、1372g)
3位:川内篤浩(40歳・25尾、1098g)
大会の様子や結果は、がまかつ公式ホームページからも確認出来る。