6月18日、大阪府南河内郡千早赤坂村にある「千早川マス釣り場」で、「JFW親子マス釣り体験教室」が開催された。
主催は公益財団法人日本釣振興会大阪府支部。後援はスポーツ庁、大阪釣具協同組合。
小中学生に一度は釣り体験を。今年のJFWは全国5カ所で開催
JFW(Japan Fishing Week・日本釣り週間)は2007年からWFW(World Fishing Week・世界釣り週間)の名称が変更となり、公益財団法人日本釣振興会の事業として行われている。
小中学生を対象に「一度は釣り体験」を合言葉に釣りの楽しさや健全性、教育的意義を訴えるとともに、青少年やその家族に健全なスポーツフィッシングの振興と水辺環境の維持・保全の考え方を広めるために毎年行われている事業だ。
今年は全国5カ所での開催を予定している。参加資格は初心者限定で、小学生以上中学生までの子供を含むファミリーが対象となっている。
当日は32家族91名が参加した。スタッフは公益財団法人日本釣振興会、大阪釣具協同組合、大阪府釣り団体協議会、ヒューマンアカデミー大阪校などから36名が参加。
天候は曇り。小雨が降る時間もあったが、大きな崩れはなかった。
午前8時を過ぎた頃から受付が開催され、午前9時には開会式が行われた。主催者を代表して日釣振大阪府支部の橋本俊哉支部長から挨拶が行われた。
挨拶では日釣振の活動紹介や、ルール・マナーを守って釣りを楽しんで欲しいという内容が述べられた。
次に、大阪府釣り団体協議会により、事前に配布された釣りの教本である「すきすきフィッシング」を使った釣り教室が行われた。特に釣り場での安全に関する注意点について説明が行われた。
その後、各グループに分かれて釣り場に移動した。
釣果良好、大盛況!子供でも出来る「魚のさばき方教室」も開催
釣り場では、竿の伸ばし方、仕掛けのセットの仕方、エサの付け方、振り込み方、誘い方、合わせ方など、釣りの一連の動作をスタッフが丁寧に教えていった。
当日は魚の活性も高く、特に放流後は入れ食いの時間もあった。子供も自然の中で、生きた魚の引きを大いに楽しんでいた。
スタッフは飲まれた針を外すのに忙しく動き回っていた。また仕掛けのトラブル等の対応も行い、忙しく過ごしていた。
途中、「魚のさばき方教室」も行われた。包丁を使わず、キッチンバサミを使った捌き方で、子供や女性の参加者が多く、手際に感心していた。
また、魚を食べるという事は、人間が生きていくために他の生物の命を頂くということであり、「いただきます」と言って食べましょう、といった話も、特に子供たちに向けて話された。
魚も全体的によく釣れた。
最初は魚の取り込みなどがぎこちない動きだった参加者も、終盤にはしっかりと魚を取り込み、自分で針を外し、魚をビクに入れ、再びエサを付けて釣りをするという一連の動作が出来るようになっていた。
最終的には一家族で20尾前後の魚を持ち帰る参加者も多かった。
正午にはマス釣り教室は盛況の内に終了となった。