魚にとっての最大の関心事は?
さて話を戻して釣りエサの重要性についてお話を続けさせていただきます。
お魚が何故釣れるのか?
繰り返しますが、最も簡単な答えは釣り人が投入した釣りエサ、あるいは擬似エサにお魚が食ってきたからです。
お魚の意思に関係なく釣り針で引っ掛けて釣るというなら(一部の釣りを除いて)それは釣りと言うよりも漁業に近いものになってしまいます。
お魚を釣るために絶対避けて通れないプロセスは、あなたの釣りエサをお魚が食ってくれることに尽きます。
つまり道具が高価であるのか廉価であるのかということよりも、お魚たちにとって最大の関心事は目の前にある「釣りエサ」が美味しいのか不味いのか、安心して食べられるのか危険なものなのかということが全てなのです。
お魚が釣り人のエサを食ってくれれば、アタリを感じることも出来るでしょうし引き味を楽しむことにもつながります。
初心者に大きなお魚が掛かって竿やリールのトラブルが起きてしまえば、もしかしたらそのお魚をバラしてしまうかもしれません。
でも掛けたお魚全てを取り込むことが出来たとしたら、スリルも半減してしまうのではないでしょうか。
まずは一緒に行った友人も含めて、釣果に恵まれずアタリだけでも味わうことが出来たら、その先の世界が広がる可能性は格段に大きくなるはずです。
そこで今度はもっと性能の良い道具を購入したいと思うようになれば、最初は廉価なものしか売れなくても結果的に利益が上がる可能性が出てきます。
またエサは消耗品ですから、実は耐用年数の長い竿やリールよりも利益が上がります。とにかく釣りにドップリハマってしまえば、道具やエサに掛ける小遣いも必ず増えるはずです。
そんな前置きとなりましたが、次回以降は、お魚がエサを食べるプロセスを分かりやすく解説したいと思います。
長岡寛さんのプロフィール
1960年生まれ、東京都出身。1982年マルキユーに入社。釣りエサ研究や開発のスペシャリスト。2020年、同社を定年退職。フィッシング彩代表。東京海洋大学フィッシング・カレッジ講師。著書「釣りエサのひみつ」
フィッシング彩公式ホームページ
https://www.fishing-sai.com/
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