和歌山県の人気釣り場、内之浦湾と動鳴気漁港で水中清掃
公益財団法人日本釣振興会和歌山県支部が、7月10日(土)と11(日)に和歌山県田辺市の内之浦湾、串本町の動鳴気(どめき)漁港で水中清掃を実施した。
日本釣振興会和歌山県支部では、今年も和歌山県の各地で水中清掃を計画しており今回はその第一弾となる。
2日間でダイバー、陸上スタッフ、監視船の乗員合わせて53名が参加した。
今回の清掃はつり環境ビジョンの事業として行われており、水辺の環境保全活動に取り組むダイビング愛好団体の協力を得て海底ゴミの回収が行われた。
港内は水中での視界が悪く、釣り糸やハリ、刃物なども多数沈んでいるため危険が伴い、ベテランダイバーでなければ水中での作業が難しい。
今回は2会場で延べ25名のダイバーが潜った。
内之浦湾は人気の釣りスポット。釣りの仕掛けや粗大ゴミも回収
内之浦湾は田辺周辺では人気のお手軽釣り場だ。
港内は流れがないので、やはり釣り人が多い場所には釣りの仕掛けが多く、港内の端に行くとエアコンやバッテリーなど不法投棄と思われる粗大ゴミが増えてくる。
ゴミ総重量は160㎏で前年より少し減少した。
串本漁港は人の往来が多い大きな港。総重量550kgのゴミを回収
串本漁港は人の往来が多い大きな港で、タイヤやバッテリーなどが多かったためにゴミの総重量は550㎏となった。
捨て網やブイなどの漁具も目立った。
不法投棄は大型製品を購入する際の登録や、現場での監視を強化する以外に解決策はなさそうだ。
釣り界として取り組むべきは釣り人のゴミをいかに減らしていくか。
釣り界全体のマナー向上を目的とした啓蒙活動強化はもちろんのこと、製造者責任を問われる前にアクションを起こしたいものだ。
【提供:日本釣振興会和歌山県支部】