渓流釣り、高まる「ゼロ釣法」のニーズ

近年の渓流釣り、特にプレッシャーの高い本流域において、「ゼロ釣法」の重要性が増している。0.1号、あるいは0.08号といった極細ラインを使用し、オモリの抵抗すら感じさせない自然な流下で、スレた渓流魚の口元へエサを届ける。この釣法は、高い釣果が期待できる一方で、しなやかさと適度な張りを有するブランクス、繊細で軟らかな食い込み性能を両立させる穂先が必要とされる。
この相反する要素を、いかに高次元で融合させるか。がまかつの技術力と現場目線が融合した新しい渓流竿が、「がま渓流 マルチフレックス 本流ゼロリーダー2」だ。
がま渓流 マルチフレックス 本流ゼロリーダー2

「がま渓流 マルチフレックス 本流ゼロリーダー2」は、単なるモデルチェンジではなく、現場からの要求性能を、最新のマテリアルと設計思想で具現化した一本だ。
最大の注目点は、ブランクス構造の刷新にある。従来モデルからの進化として、軽量化と感度向上を追求しつつ、特に「繊細な操作性」と「安定した振り抜き性能」が強化された。

これを実現しているのが、主素材として採用された高強度カーボン・TORAYCA® M40Xと、ナノアロイ®技術だ。これにより、ゼロ釣法に不可欠な細身軽量ブランクスでしなやかでありながら、適度な張り感を実現した。
現場主義が生んだ「感度」と「適応力」
がまかつのロッドに共通する「現場目線」は、今作にも色濃く反映されている。ゼロ釣法においてアタリを感知する「穂先」の役割は極めて重要だ。

「本流ゼロリーダー2」では、「スーパートップ2」を採用。従来の「スーパートップ」と比較して、約1.7倍の強度を実現した穂先で、さらに食い込みに優れ、水中の微細な変化を捉えて、僅かなアタリを明確に釣り人に伝える。

また、50cmの長さを調整できる「マルチフレックス」機構は、ポイントの状況や立ち位置に応じて即座にレングスを変更できる実釣的な機能だ。刻々と変わる川の状況にアジャストし、常に最適なアプローチを可能にする。
製品スペック

標準全長は7.0m、7.5m、8.0mの3モデル。標準自重は143~177g。希望本体価格は97000~99000円。
詳細は、がまかつ公式ホームページまで。
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