
8月30日、兵庫県釣針協同組合(森幹雄理事長)主催で「ふれあい親子釣り教室・海釣り大会」が神戸市垂水区の「平磯海づり公園」で今年も開催された。共催は東条地域まちづくり協議会、後援は加東市、加東市教育委員会。協賛は(公財)日本釣振興会近畿地区支部・兵庫県支部。
このイベントは同組合がある兵庫県加東市の小学生や家族を対象として、地場産業の発展や釣り振興、釣りマナーの啓発、親子の触れ合いや地域や近隣との親睦等を目的に毎年開催されている。

兵庫県加東市一帯は釣針製造の産地であり、国内の釣針製造の一大拠点で国内シェア率も約9割を占めると言われている。釣針製造という地場産業を地域の人に知ってもらう事も、このイベントの大きな目的となっている。
開催当日は快晴だが猛暑となった。スタッフは6時前に現地に集合し、テントの設営など受付の準備を行った。参加者は現地集合で午前6時半に受付が開始された。今年は家族151名・48家族が参加した。

受付が終わると、すぐに参加者は釣り場に移動し、釣りを開始した。サポートが必要な人は事前に申し込みがあり、兵庫県釣針協同組合青年部のスタッフが、釣り道具のセットの仕方や釣り方などを付きっ切りでレクチャーした。また釣り中もスタッフが巡回し、釣りの指導や手伝いも行われた。
子供には安全対策のため、ライフジャケットも貸し出され、安全対策もしっかり行われていた。

釣果はアジ、シマアジ、フグ、スズメダイ、グレ、サバ、キジハタ、カサゴ、ベラなど全体的によく釣れていた。特に朝の内はアジもよく釣れていた。
参加者は子供から大人まで、サビキ釣りを中心に、明石大橋を見ながら和やかに釣りを楽しんでいた。ただ、暑さも次第に厳しくなり、釣果も落ちてくることもあり、終了近くなると釣りに飽きてしまう子供もいた。

釣り場には検寸場が設けられ、子供達が釣った様々な魚が持ち込まれた。検寸は何度でも可能で、釣った魚を手に兄弟で検寸場に向かう子供の姿も見られ、楽しく大会が行われていた。中には飲ませで釣った50㎝近いチヌ(クロダイ)を持ち込んだ参加者もおり、大会は盛り上がっていた。

午前10時からは閉会式と抽選会が行われた。最初に主催者を代表し、森幹雄理事長より下記要旨の挨拶が述べられた。

「本日はご参加頂きまして有難うございます。今日は天候も恵まれました。朝のうちにたくさんアジが釣れましたが、これだけ釣れたのも久しぶりですし、良かったと思います。このイベントを主催している兵庫県釣針協同組合は加東市、小野市、三木市に拠点を置く釣針メーカーの団体です。北播磨地区で日本の生産のほぼ9割の釣針を生産している地場産業です。ぜひ覚えていて欲しいと思います。
また、大会を行うに際して、東条地域まちづくり協議会にも協力してもらっています。また、多くの企業から景品などの協賛を頂いております。この場でお礼させて頂きます。今後もぜひ釣りというレジャーを楽しんで下さい。本日は有難うございました」。
続いて表彰式が行われた。順位は釣った魚の1尾長寸で決定された。優勝は古家なのはさんでチヌ47.5㎝。2位は服部弦貴くんでフグ27.5㎝。3位は下山大雅くんでサバ21.1㎝。それぞれトロフィーや表彰状、多くの賞品も手渡され、記念撮影が行われた。

その後は、お楽しみの抽選会が行われた。釣具や玩具、アウトドアで使える用品など様々な賞品が用意され、抽選で参加者全員に賞品が当たり、盛況の内に終了した。

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