11月9日(土)、大阪府高槻市の芥川マス釣り場で、「ファミリーマス釣り体験教室」が開催された。
主催は公益財団法人日本釣振興会大阪府支部。後援は大阪釣具協同組合、芥川漁業協同組合。協力は、(旧)近畿へら鮒釣会連合会、総合学園ヒューマンアカデミー大阪校フィッシングカレッジ。
この体験教室は、小学生以上中学生以下の子供を含む家族を対象とした、初めての人でも気軽に釣りを体験出来るイベント。釣り具は主催者で用意し、安全性の高い管理釣り場でスタッフが丁寧に釣りの指導をする。釣ったニジマスは持ち帰ることが出来るため、釣った魚を自分で食べる楽しみも味わえるイベントとなっている。
当日の早朝は気温が約8度とかなり冷え込んだが、日中は18度ぐらいまで上がる天気予報の中、30家族87名の参加者とスタッフ33名が芥川マス釣り場に集まった。8時半から受付を開始し、9時から開会式を開催。冒頭、日釣振大阪府支部の橋本支部長から以下要旨の挨拶が行われた。
「本日は早朝よりファミリーマス釣り体験教室にご参加いただき、ありがとうございます。この教室を主催しております日本釣振興会は、釣り界を良くする活動を54年間続けております。稚魚や発眼卵の放流、陸上の清掃やダイバーを使っての水中清掃も行っております。そして、釣りの文化を後世に残すという目的で、釣りの楽しさや安全性を啓蒙する活動を行っており、今日はその一環として釣り初心者のお子様に釣りの原体験をしていただきたいと思います。釣りはルールやマナー、安全が第一ですので、そういう事を守って楽しんでください」。
その後、受付で配布された冊子「すきすきフィッシング」を教材に、簡単な釣り教室が行われた。ニジマスの生態についてや、釣り場でのマナーや安全について伝えられた。説明が終わると、集合写真を撮影し、班ごとに分かれて釣り場に移動となった。
釣り方等はスタッフがレクチャー。釣果は渋めだったがニジマス釣りを満喫
釣り場に到着すると、スタッフから竿の伸ばし方、仕掛けの付け方、エサの付け方、釣り方などのレクチャーがあり、準備ができた人から釣り開始となった。例年ならすぐに魚が釣れ出すが、この日は魚の食い気があまりなく苦戦。そこで、エサをイクラからブドウ虫にかえたり、狙うポイント、タナをかえたりと工夫すると、ポツポツと釣れ出し、その度に歓声が上がっていた。
包丁を使わないニジマスの捌き方教室。ペットボトルの蓋も大活躍
釣りも終盤になった11時半頃からマスの簡単な裁き方教室がスタート。ペットボトルの蓋や割り箸、ハサミなどを用いて、実際に釣ったマスを捌いていく様子を、保護者や子供達が真剣な眼差しで見つめる姿が印象的だった。
参加者に話を聞くと、「海釣りには行ったことがあるけど、その時も慣れた人に釣れて行ってもらったので、こういう釣り教室があるととても助かります。これを機会にまた家族で釣りに行きたいと思います」という声も寄せられた。
釣り教室は12時に終了。参加された方は、釣った魚を保冷バッグに入れて、笑顔で帰路に着いた。最後にスタッフで後片付けを行い、解散となった。