6月10日、東京都江東区にある若洲海浜公園にて公益財団法人日本釣振興会東京都支部主催、東京港埠頭(株)、若洲公園管理事務所の協力による「第18回若洲親子釣り体験教室」が実施された。
関東甲信では6月8日に平年よりも1日遅れの梅雨入りが宣言された。この日はその2日後とあって天候が気になっていたが、前日の午後から雨は止み、時折薄日が射しこむ釣り日和となった。
この釣り場は足場が良く、転落防止のフェンスが設けられている上に、清掃の行き届いた手洗い場や売店も完備されている。
また広大な駐車場は1日500円で利用できるため都内の他、近隣の千葉県などから訪れるファミリーも多く休日はとても賑わっている。
当日は朝から雲が厚かったためか、この日は普段の週末よりも釣り客が少なく、駐車場も釣り場も空きスペースが多く好きな場所で竿を出せる状況だった。
釣り場で気が付いたこととして、以前は釣り人同士の間隔を2m以上に保つための表示板がフェンスの至る所に設けられていたが、コロナ感染症が5類に引き下げられたことにより撤去されていた。
教室は午前8時30分に受付開始で9時に開始予定。8時を過ぎると数組の親子が集まり出した。
予定時刻になると、公園管理事務所の内倉氏よるハンドスピーカーでの開催を告げる合図に続き、日本釣振興会東京都支部の櫻井副支部長より挨拶があった。
櫻井副支部長からは同支部ではこうしたイベントを年間に10回程度行っていて秋にも予定していること。安全第一、ルールとマナーを守ること、ゴミを持ち帰ること。また参加者には6名の指導員がいるので釣りのことを色々聞いてもらい、次回に繋げて頂きたいという趣旨の話があった。
それに続きJOFI(全日本釣り団体協議会)東京釣インストラクター連絡機構の鈴木氏より挨拶が行われた。
いざ実釣開始!初めは苦戦する参加者。釣果はいかに…?
その後、割り振られた場所に移動して、受付で渡された道具をセットしいよいよ釣り開始となった。
参加者の大半は釣りが初めてで、リールから釣り糸を出して、竿のガイドに通す手順を知らない様子であった。指導員の適切な手ほどきによって次々と仕掛けがセットされていった。
しかしながら釣り場のコンディションは前日の雨の影響なのか、季節的なものなのかは分からないが、開催前から釣り場の様子を見ていても、今一つ魚の活性は低いと感じた。
予感の通りサビキ釣り、チョイ投げ釣り共に1時間以上経過しても全体的に魚らしい反応が無かった。
私も一組の親子の釣り支度を手ほどきしながら見ていたが、岸壁の足下に投入したサビキ仕掛けには全く魚の反応が見られなかった。
ところが、それから間もなく、あるファミリーのお母さんが出していたサビキ仕掛けにコノシロが掛かって、にわかに賑わい始めた。
更にチョイ投げをしていた親子にもウロハゼらしき魚が掛かり、大喜びの声が周囲に響き、雰囲気が盛り上がってきた。
それ以降、魚の活性が高くなったためか、それとも参加者の方々が道具の扱いに慣れて来たのか、あちこちでポツリポツリと釣れるようになってきた。
しかも釣れるコノシロのサイズが良く、持ち帰った後どうやって調理すればいいのかという会話に移り、会場のそこかしこで笑顔があふれるようになった。
教室の終了時間11時50分になり、一旦集合。それから正午までの約10分間は周辺のゴミ拾いを参加者とスタッフ全員で行い無事終了となった。
なお、この日の参加者は15組30名となった。数組の親子が夕方まで釣りをしたいと話していたことをうれしく感じた。