各界の著名人で釣りに造詣が深い釣り愛好家に贈られる賞。2020年度の受賞者は世界的ミュージシャンの高橋幸宏氏
(一社)日本釣用品工業会では、2020年の「ロイヤルアングラー賞」を発表した。2020年はミュージシャンの高橋幸宏氏が受賞した。
「ロイヤルアングラー賞」とは、各界で活躍している人の中から、釣りに対し造詣が深く、釣りを趣味として愛好している人や、釣りおよび釣り文化の発展に貢献している人の中から、感謝の気持ちを込めて任意に選考し、「ロイヤルアングラー賞」として表彰している。
高橋幸宏氏は、1972年にサディスティックミカバンドに参加。細野晴臣、坂本龍一とともにYMOを結成。ソロとしては1978年以降通算23枚のオリジナルアルバムを発表。ソロ活動と並行して様々なバンドで活躍。ファッションデザイナーとしても長いキャリアを持つ。
高橋氏の釣り歴は、医師に釣りを勧められたのがキッカケで20歳頃から芦ノ湖へブラックバス釣りに通い、小田原の磯釣りクラブの人と出会って始めたのがイシダイ釣り。あまりの面白さに「東京鶴亀磯釣会」を結成し、初代会長となる。
ルアー、イシダイ釣りを経て、現在はフライフィッシングへと辿り着き、夢枕獏氏や西山徹氏などとの交流も生まれ、素敵な釣り仲間もできたという。
好きな渓流フィールドは、日本では主に北海道と秋田県や青森県の北東北。バンブーロッドで趣深く渓魚と戯れることが好き。渓流好きが高じて、長野県の避暑地に小川が流れている土地を見つけて家を建てているという。
高橋氏は釣りの魅力について、「釣れなくても楽しい。でも、釣れないと悔しい。だから、釣れたほうが楽しい。ただし、がむしゃらに釣るのではなく、いかに美しく釣るかも大切ですね」と話す。
「ロイヤルアングラー賞」は、2009年度から授与がスタート。毎年各界の様々な著名人が受賞している。2017年度は一般社団法人日本経済団体連合会会長の榊原定征氏、2018年度は俳優の近藤正臣氏、2019年度は第52代横綱の北の富士勝昭氏が受賞している。