釣りエサメーカーのマルキユーにおいて、エサづくりの一貫した考え方は、「釣り場の環境保全」だ。
「地球にやさしい釣りエサ」の研究開発を日々行い、安全で釣れるエサを、安心して釣り人に使ってもらうために製品開発を続けている。
今回は、自然の循環サイクルを意識した「配合エサ」について紹介する。
生エサよりも分解が早い!?自然の循環にスムーズに入る配合エサ
マルキユーの配合エサは、自然の循環サイクルを意識して作られている。プロジェクトチームにより研究が重ねられ、海底に食べ残したエサが堆積しないエサの開発が進められている。
マルキユーの配合エサに使用されている原材料は、さなぎ、オカラ、オキアミ、小麦など天然および食品素材100%だ。これらで作られた釣りエサは海に撒かれると、多くは魚たちに食べられる。
魚が食べ残したエサはエビ、カニ、タニシ、赤虫などの小動物が食べ、さらに、小動物が食べ残したエサや、生物の死骸、排泄物などの有機物を微生物や細菌などが、無機物である窒素やリン、カリウムなどの栄養塩に分解する。
そして、それらの栄養塩は植物プランクトンや海藻の栄養となる。
このように、マルキユーの配合エサは自然の循環サイクルへスムーズに入っていく、環境にやさしい釣りエサだ。
また、さらに分解を速め自然の循環サイクルに入りやすくなるよう、「分解菌」や「ミネラル」も配合されている。
利用価値の高い細菌(有用細菌)の中から選ばれたマルキユー分解菌は釣りエサをスムーズに分解し、その分解速度は生エサよりも速い。
さらに、ミネラルは悪玉細菌の繁殖を防ぎ、分解菌の働きを活性化させる。
マルキユーの配合エサは栄養塩まで分解され、海中に溶け出す。それは二酸化炭素や太陽の光とともに植物プランクトンや海藻の成長・増加を促し、それにより魚や海底の小動物が増え、結果として豊かな海がつくられる。
これこそが、「自然の循環サイクルを意識したエサづくり」である。
マルキユーでは、釣り場を未来に残すため、今後も環境にやさしい釣りエサの研究・開発を取り組んでいく。
釣具業界各企業等が行っている環境への取り組みを紹介 → 「釣具業界 環境への取り組み特集」