水中からの視点で人間はどう見えているか?実験してみた!
ポリ容器とお魚の模型、それにフィギュアを使って屈折による物体の見え方を陸上からと水中からという視点で見え方に違いが生じる様子を観察してみました。
はじめに空のポリ容器の底にお魚の模型を置きます。もう一方には水辺に立つ人を想定したフィギアを置きます。
(図3-1)はその断面をイメージしたもので、フィギュアがポリ容器の底をのぞき込んでいる目線に合わせてその後方に三脚で固定したカメラから撮影したものが(図3-2)です。
次いで水を入れていないポリ容器の底に置いたお魚の模型を水中カメラに置き換えて、フィギュアを見上げた状態で撮影した断面のイメージ図が(図3-3)で、実際の画像が(図3-4)になります。
では次にポリ容器に水を満たした状態で先ほどと同じように見ましょう。
(図4-1)はその様子をイメージしたもので、(図4-2)はフィギュアの目線を変えずにポリ容器の底をのぞき込んだ状態を撮影したものです。
すると今度はポリ容器の底に置いたお魚の模型が浮かび上がり見えるようになりました。
ではお魚の目線から見ることにしましょう。
先ほどと同様、ポリ容器に水を入れた状態で、お魚の模型が置いてあった位置に水中カメラを設置してフィギュアを見上げた断面をイメージしたものが(図4-3)で、お魚の模型を水中カメラに置き換えてフィギュアを見上げた状態が(図4-4)です。
水の無い状態ではフィギュアが腰のあたりから上の部分だけが見えていましたが、水を張ることによってフィギュアの足の一部までもが見えるようになりました。
これを釣り場のお魚さんと釣り人に置き換えたとするなら、水際に立つ釣り人は如何に大きくお魚の目に映っているのかを容易に想像することが出来るのではないでしょうか。
冒頭、小川の岸辺を泳ぐ小魚たちの群れが覗いたとたんに一目散に逃げたとお話ししましたが、お魚から見た水辺に立つ釣り人は、私たちが想像しているよりもずっと鮮明かつ巨大なものとして映っているはずです。
(了)
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