8月26日、「チヌの海ふたたび」を合言葉に今年も大阪湾稚魚放流が行われた。実施団体は(公財)日本釣振興会大阪府支部と大阪府釣り団体協議会。
大阪湾へのチヌ(クロダイ)稚魚放流は1983年に全国に先駆けて行われ、その後も毎年継続されている。
チヌ稚魚放流をシンボルとし、海の自然の復活を願いながら、釣り場環境の保全、釣りの普及、釣り知識やマナー向上等に取り組んでいくとしている。
チヌの稚魚1万尾、ガシラ(カサゴ)8000尾、キジハタ(アコウ)400尾を放流
チヌの稚魚は8月18日に既に放流されており、26日はガシラとキジハタが放流された。
当日は午前10時より北港舞洲の常吉大橋下でセレモニーが行われた。
まず、日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長より挨拶と日釣振(にっちょうしん)の事業説明が行われた。
続いて、大阪府釣り団体協議会の倉田会長からも挨拶が述べられ、その後放流の準備が行われた。
当日参加したのは、日釣振大阪府支部、大阪府釣り団体協議会、大阪釣具協同組合、JOFI大阪、ヒューマンアカデミー大阪校など合計35名。
また、大阪釣船業協同組合(ヤザワ渡船、たまや渡船、夢フィッシング、岸和田渡船)が協力し、常吉大橋下に集結した。活魚車で運ばれてきた稚魚をバケツリレーで船に積み込んだ。
1隻は報道船として、集合場所近くで放流の撮影を行った後、すぐに帰港した。他の3隻は大阪湾に出て、大阪湾一帯に稚魚を放流していった。
陸上に戻ったスタッフは常吉大橋周辺の清掃を行った。
ここは人気の釣り場だが、ゴミが多く問題となっている場所だ。釣り場だけでなく道路際にも多くのゴミが散乱していた。
釣り人だけが出したゴミとは考えにくいが、参加者は手分けしながら清掃を行い、多くのゴミが集められた。