7月4日(日)、滋賀県守山市の「第2なぎさ公園」で「第4回滋賀セブンの森」活動が行われた。
「滋賀セブンの森」は、セブン‐イレブン記念財団、滋賀県、守山市、淡海(おうみ)を守る釣り人の会(木村建太代表)が10年の協定を結び、琵琶湖の自然環境の保全や再生を行うために、琵琶湖に隣接する第2なぎさ公園で清掃活動や親水活動、環境学習等を行う活動だ。
当日は約60人が参加し、湖岸の清掃活動と小さな自然再生活動を行った。
午前9時より開会式が行われた。この活動には地元滋賀県守山市の宮本和宏市長も参加しており、開会式では下記要旨の挨拶を述べた。
「本日はお集まり頂き、心から感謝申し上げます。ここがセブンの森となり、地元守山市としても大変喜んでおります。この場所は非常に風光明媚な場所であります。大事に守って頂けるという事で大変うれしく思います。
おかげ様で琵琶湖の環境も少しずつ改善しております。琵琶湖全体でみると南湖が傷んでいる状況ですが、固有種の産卵も見られるようになっています。
琵琶湖は近畿地方の水源であります。マザーレイクと呼んでおりますが、母なる湖をキレイにするという思いで一緒に取り組んでいただければと思います。また、自然学習も楽しんでいただければと思います」。
続いて、各関係団体から挨拶が行われた。
今回の活動に参加したのは、一般財団法人セブン‐イレブン記念財団、淡海を守る釣り人の会、釣り人、守山市の職員など約60人だ。
通常であれば、この活動は釣り人等にも広く募集が呼びかけられ300人を超える規模で行われる事もある。今回はコロナ禍のため、関係者のみでの縮小開催となった。
また、淡海を守る釣り人の会では、「釣り人による清掃活動」として琵琶湖湖岸の定期的な清掃を行っている。この活動にも毎回多くの釣り人が参加している。
開会式では清掃の注意点等も説明された。また、参加者は全員ライフジャケットを着用して清掃を行った。
当日は非常に蒸し暑い中での作業となったが、参加者は水分補給もしながら、清掃活動に取り組んだ。
湖岸にはペットボトル、容器類、空き缶などが数多く落ちており、草むらの中にゴミ袋がそのまま捨ててある場所もあったが、参加者により拾い集められ、清掃後は見違えるほどキレイになった。
また、小さな自然再生活動も継続して行われている。以前は琵琶湖に流れ込んでいたが、廃川(はいせん)となった川の河口部に手を入れ、流れを作ると共に魚が遡上出来る環境にした。
そして、河川にいる生き物の調査や、それに伴い底泥の攪拌等も行われ、自然再生の取り組みが行われた。名前の通り小規模ではあるが、自然の力を再生する取り組みであり、宮本市長も積極的に参加して活動が行われた。
11時頃になると集合場所にゴミが持ち帰られ、スタッフによりゴミの分別が行われた。
集まったゴミは可燃ゴミが29袋、不燃ゴミが10袋、ペットボトルが900本、レジ袋30枚、カップ型容器210個、カンが150本、ビンが30本となった。
正午頃より閉会式が行われた。
滋賀県版SDGsであるMLGs(マザーレイクゴールズ)の紹介や、清掃にも参加した河井昭成滋賀県議会議員の挨拶も行われ、集合写真を撮影の後、終了した。