(公財)日本釣振興会では新型コロナウイルスの感染拡大後、休止していた(公財)日本釣振興会本部が実施する釣り教室を再開している。
東京では連日多数の感染者数が報告されているが、「GoToトラベルキャンペーン」も始まり、各地で人出も増えてきている。今のような新型コロナウイルスの感染状況は今後もしばらく続くだろうとのことから、感染防止に配慮をして2020年9月19日に釣り教室を再開した。
第1回目は東京湾のシロギス釣りで、新型コロナウイルス感染防止策として、船上で密にならないよう1隻12名と乗船人数を減らし、受付時の検温、手の消毒、それと貸し道具の消毒などを行い、参加者にはマスクの着用をお願いした。
また、荒天時を除き密状態になりやすい船室の使用を制限した。
当日は7時半に東京平和島の船宿「まる八」に集合。注意事項の確認等を行い8時に出船。約50分かけて千葉県木更津沖に向かった。
釣り始めた時間帯はまだ潮が効いていたのでシロギスがぼつぼつと釣れたが、その後潮が止まり釣れてくるのはイトヒキハゼばかりの状態が続いた。
13時過ぎに潮が効きだし釣れ始めたが、13時半には納竿時間となった。下船後さばき方教室を開催した。毎回のことだが、さばき方を動画撮影する人も多く、熱心に見学していた。
初めて釣りをした女性はシロギスが1尾しか釣れなかったが、15尾以上の人が数名、平均して7、8尾、それに外道としてアジ、イシモチ等が釣れていた。
また、手伝いスタッフからの差し入れのシロギスを1人5尾持ち帰ってもらった。
後日参加者からこんなメールが届いた。
「今回は、初めてのシロギス釣りにも関わらず、とても楽しい時間を過ごすことができました。根がかり、オマツリなど、何か起こるたびにすぐ先生方にフォローしていただき、とてもありがたかったです。
今回はシロギスだけでなく、イトヒキハゼ、タイ、アジ、イシモチ、サメなども釣れました(サメには驚きました!)。
たくさん持ち帰った魚はお刺身・フライ・塩焼き・煮魚などにして美味しく頂きました。次回の釣り教室も楽しみにしています」
新型コロナウイルス流行後、密にならない釣りやキャンプ等野外の活動が人気となっている。釣りを始めてみたいという人は間違いなく増えてきている。
こうした釣り人を取り込むには釣り場の拡大とともに、釣りを体験できる機会を増やす必要がある。
残念ながら各地の釣り教室が新型コロナウイルスの感染拡大で中止となっているが、日本釣振興会本部では新型コロナウイルス感染防止に配慮して、今後ハゼ釣り、カワハギ釣り、カサゴ釣り、アジ釣り等の教室の開催を計画している。
【報告:(公財)日本釣振興会・編集:釣具新聞】