
10月25日、播州釣針協同組合(藤井治幸理事長)では、兵庫県東灘区にある海釣りGO六甲マリンパークで「海釣り祭」を開催した。当日は同組合がある西脇市や丹波市を中心に57名(大人41名・子供16名)が参加。魚も良く釣れ大盛況のイベントとなった。

播州釣針協同組合は兵庫県西脇市と丹波市の釣り針メーカー等が中心となって組織されている組合だ。同組合では毎年、地域の人を招いて釣り体験教室を行ってきた。近年は台風の影響やコロナ禍で中止や開催方法を変更して行われてきたが、実際に参加者が釣り場に来て、釣りイベントが行われるのは、2019年以来となる。
この「海釣り祭」は、主催が(公財)北播磨地場産業開発機構と播州釣針協同組合。後援が(公財)日本釣振興会兵庫県支部となっている。

当日、会場となった海釣りGO六甲マリンパークは今年4月にオープンした新しい釣り場だ。六甲アイランドの南側ベランダ170mの区間で釣りをする事が出来る。運営はフィッシングマックス、サポートをウミゴーが行っている。基本的に専用のアプリで予約と決済を行ってから釣り場に行く、新しい形の海釣り公園だ。
当日は雨も心配されたが、天候も持ちこたえた。曇りで涼しく、釣りがしやすい1日となった。参加はウエブで申込み、当選した人は現地集合。西脇市と丹波市にチラシを入れた事もあり、両市からの参加者が多かった。定員は60名だったが、すぐに予約が埋まった。

受付は午前5時から現場で行われた。暗い内から多くの参加者が集まり、釣りをスタートさせた。レンタルタックルを借りる人も多く、釣り初心者には播州釣針協同組合の役員や青年部、また組合各社の従業員などがサポートを行った。

サゴシが連発。サビキ釣りはアジ、サバ、サッパ、サヨリなど好釣果
当日はブレードジグやジグサビキ等でサゴシが良く釣れていた。50㎝クラスの魚が多く、釣り場も大いに盛り上がっていた。サビキ釣りではアジ、サバ、サッパ、サヨリなども釣れた。サバも丸々太った魚も釣れ、良いお土産になっていた。

釣り場もキレイで安全に釣りが楽しめると好評だった。手すりもしっかりしており、釣り場は奥行きもある。子供が釣りに飽きた時でも、遊ばせられるスペースもある。涼しく熱中症の心配もなく、参加者も神戸港や大阪の景色を見ながら、飽きずに釣りを楽しんでいた。

途中、道具にトラブルがあった時やオマツリ、魚が釣れて針が外れない時は播州釣針協同組合のスタッフが対応した。
参加者に聞くと「いろいろな魚も釣れて、すごく楽しいです。近くにこのような釣り場があるとは知りませんでした。また子供と来たいと思います」と話していた。

最後に主催者の播州釣針協同組合の藤井治幸理事長に話を伺った。「釣りの経験のない方や、釣りに興味はあるけどやったことがない方に、釣りをして頂く機会を提供しようという事で、今までも開催してきました。このイベントを機会に釣りに興味を持ってもらえれば、業界にもプラスになると思います。ただ、近年は天候に恵まれず、また開催しても、あまり釣れない事もありました。出来るだけ釣れる確率の高い場所を探していたところ、こちらの施設で行う事となりました。
六甲マリンパークは素晴らしい環境だと思います。こういったイベントも非常にしやすいと思いました。また、天候にも恵まれ、釣果にも恵まれ、全ての点で良いイベントになったと思います。参加者の方にも喜んで頂けたと思います。
参加者の方も我々が思っていた以上に初心者の方が多く、道具の準備などお手伝いには時間は掛かりますが、釣り振興という意味でも、我々の狙っていたようなイベントになったのではないかと思います」。
午前11時頃には参加者に弁当が配布され、ほとんどの参加者が釣りもほぼ終了して片付けを始め、正午には解散となった。
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