【今年の大注目!】ルミカのTAKODIGI(タコディギ)。釣れるだけじゃない、環境に優しいタコエギ

ニュース
ルミカのタコディギ
ルミカ初のタコエギ「タコディギ」。ボディに一般的なタコエギとは異なる素材が使用されている

今年のタコ釣りシーズンも開幕したが、ルミカから業界も注目の新しいタコエギが発売される。それが「TAKODIGI(タコディギ)」だ。

船釣りでの使用を想定して作られたエギで、深場でもキビキビとアクションし、タコを誘い出す事が出来る。もちろん、陸っぱりでも使用できる。

ルミカのタコディギ
2025年発売の注目のタコエギ「タコディギ」
ルミカのタコディギ
細くなったヘッド部でキビキビとしたアクションが出せる

ルミカが発売するタコエギとあって、もちろんケミホタルやラトルスティックも装着できる。浅場はラトルスティック、20m以深や濁りがある場合はケミホタルが効きそうだ。

ルミカのタコディギ
ルミカと言えば「ケミホタル」。ボディ腹部に装着できる穴がある。深場でぜひお試しを。テストでも良い結果が出ているそうだ。ラトルスティックも装着可能
ルミカのケミホタルとラトルスティック
2.5号は25サイズ、3号は37サイズが対応している

最大の特長はボディにCAFBLO®を採用。万一海中に残っても分解される!

ルミカの「タコディギ」の一番の特長は、タコエギのボディが環境に優しい素材を使って作られている事だ。

CAFBLO®(キャフブロ)という植物性由来のリサイクル可能なバイオマスプラスチックで、プラスチックごみ問題などの解決に役立つと注目されている素材だ。

フィッシングショーOSAKAのルミカブース
2025年のフィッシングショーOSAKAに出展したルミカブース。生分解プラスチックのコーナーには人だかりが出来ていた

近年では海に大量に流れ込む海洋プラスチックが問題になっているが、CAFBLO®は海洋生分解性を有している。もし、タコエギが海底に残ってしまっても、ボディ本体が分解されるため、海中に放置されるゴミは最小限に食い止められる

ルミカのタコディギ
海中に残ってもボディ本体はいずれ分解される。フックやアイ等のパーツはその後も残ってしまうが、環境への負荷を大幅に軽減できるため、釣具業界でも注目されている素材だ

素材メーカーの実験では、CAFBLO®で作られたストローは海中で15カ月で分解されているという。もちろん、海水や温度によって分解の速度は大きく異なるだろうが、海中に残るゴミを減らせるのは、誰にとっても素晴らしい事だ。タコ釣り初心者はもちろん、ベテランにもぜひ使って欲しいタコエギだ。

キャフブロの実験結果
ストローは15カ月でほぼ分解している(出典:ダイセル公式HPより)

ゴミ問題は見て見ぬふりは出来ない。タコ釣りが続けられるために

タコエギに環境に優しい素材を採用した経緯について、ルミカの担当者に話を伺った。

「近年は釣り場のゴミ問題等もあり、釣り場が減少しています。当社も釣り場清掃等にも参加していますが、ゴミ問題について、メーカーとして見て見ぬふりは出来ないと以前から感じていました。

タコ釣りのイメージ
タコ釣りがいつまでも出来るためには、釣り人も様々な配慮が求められる

タコ釣りについても、明石市では毎年、漁網に絡まったタコエギが1万個以上回収されています。すごい量だと思います。タコは漁業権魚種でもあり、タコ釣りそのものに、日本各地では厳しい目を向けられている部分もあります。

タコ釣りが出来る場所では、少しでも長く釣りが楽しめるよう、釣り人側も何等かの努力を続けていく必要があると思います。

タコ釣りは楽しいですし、釣ったタコはとても美味しいですから、今後も多くの人にタコ釣りを楽しんで欲しいと思っています。

タコ料理
釣ってきた新鮮なタコ。刺身はもちろん、天ぷら、タコ焼きなど何を作っても美味しい

また、当社の企業理念は『発見と創造』です。今までにない商品を生み出していきたいという思いがあります。当社でタコエギは初めて手掛ける商品ですし、その中でもボディに生分解素材を採用したタコエギは世の中にないだろうと言う事で、当社が作りました。

価格的にも、一般的に使われる素材より高価な素材を使っていますが、多くの人に使って欲しいという思いで頑張った価格になっています。ぜひ、多くの人に使って欲しいと思います。

使用方法は一般的なタコエギと同じ。使用後は水洗いとぬるま湯に漬けるのがオススメ

ボディに生分解性の素材を採用しているが、使用する際は、一般的なタコエギと同じ感覚で使用できる。ただし、使用後は注意して欲しい点があるとルミカの担当者は語る。

ルミカのタコディギ
タコディギのパッケージ。「本体にプラスチックに木材由来の原料を使用」と表記されている

「タコディギは環境に優しい素材をボディに採用していますが、通常のタコエギと同じようにお使い頂けます。当社で行った強度のテストもクリアしています。

1つ違うのは、使用後についてです。生分解素材が変質する可能性があるので、使用後は真水で軽く洗い、ぬるま湯で10分程度軽く漬けてもらうといった作業を推奨しています」。

タコ釣りの使用後に、ルアーケースに入れたまま高温多湿の車のトランクに放置するのは止めておいた方がよさそうだ。

タコディギのパッケージ
パッケージの裏側に「お手入れ方法」等も書かれている

環境への取り組みは業界全体で。CAFBLO®を使った商品開発に興味のある企業はルミカに問い合わせを

最後にCAFBLO®を使用した今後のルミカの展開について聞いた。

「環境への取り組みは、一社単独で行うのではなく、出来るだけ釣具業界全体で取り組むべき課題だと思います。

今回、タコディギに使用したCAFBLO®ですが、この素材を使って今後はエギやワームも作る計画が進んでいます。

フィッシングショー大阪のルミカブース
フィッシングショーでも今後発売予定となる商品が紹介されていた。今後が楽しみだ

CAFBLO®を使った商品開発に興味のあるメーカーさんや企業がありましたら、当社は協力させて頂くつもりですので、ぜひお声がけ下さい。

当社1社で行うよりも多くの企業がCAFBLO®を採用し、環境に優しい素材を使った釣り具が増える事は良い事だと思います。ルミカでは、今後も環境に優しい商品をリリースしていきたいと思います」。

TAKODIGI(タコディギ)の仕様

全9色がラインナップ。生分解素材だがクリアなボディなど様々なカラーや布張り等も対応出来る。強度もあるため様々な釣り関係の用品にも使用できそうだ

サイズ:2.5号と3号の2種類

カラーラインナップ(9色):ゴースト、ハッピーシュリンプ、グロー、イワシ、イタリー、ジャーマニー、さくらもも、チャートイエロー、スイカ

希望小売価格(税別):2.5号が850円、3号が1,000円

関連記事

【モーリス】「VARIVAS メッシュグローブ3 VAG-24」「VARIVAS メッシュグローブ5 VAG-23」

「釣りと魚の科学」講義とワーム製作。岩手県立久慈東高校・海洋科学系列で授業

カラフルな3色、使いやすい2サイズの「水汲みバケツ丸EVA」はハンドル付き8mロープ付属

徳島県の豊かな自然を思いっきり楽しむ!親子が参加し、放流体験とクルージング体験、釣り教室を開催

【ルミカ】「S型PLUS」低速点滅、高速点滅、超高速点滅、常灯の4種切り替え可能。アプローチの変化でアピール!

【フィッシングマックス】「魚好き女子高生」が開発した魚が食べないレジ袋「エネルフィッシュ」を導入

「手繰りのみ」の一風変わった大会!「Fujino Cupワカサギ手繰り選手権」長野県の松原湖で開催【フジノライン】

第28回上州屋&VARIVAS cup ペアへら鮒釣り大会9月23日開催