2つの班は上流側と下流側に分かれ、それぞれ釣りとガサガサを行った。事前に、釣りではどういったポイントを狙うか、ガサガサでは単に網を入れるだけでは魚等は入りにくいのでどうするのか、といった説明が行われた後で、実際に体験してもらった。
生徒は2人1組のペアになり、それぞれ1人のスタッフが付いて子供達の釣りやガサガサをサポートした。
オイカワなどが次々とヒット!子供も保護者も驚く
釣りは、良型のカワムツも含んでオイカワ等も良く釣れ、子供達も大はしゃぎだった。「私も釣りたい!」と頑張って釣りをする子供が多かった。子供達の地元でもある落合川で、初めて釣りをするという子供も多く、また活きた魚を触るのも貴重な体験になったはずだ。
ガサガサもヨシノボリ、ザリガニ、ヌマエビ等が数多く網に入った。子供達もガサガサで良く獲れる場所が分かってくると、自分からポイントに移動し、足も使って上手に網に生き物を追い込んでいた。
時間配分も適切で、子供達が疲れすぎる心配もなく、それぞれの体験は終了した。
当日釣れた魚や生物を説明。身近な場所で生息する生き物を知る
最後に子供達が釣った魚の一部や、ガサガサで取れた生き物は水槽に入れられ、観察が行われた。水槽を取り囲む子供達からは、大きな歓声があがっていた。
講師の大川氏から、この日に集まった生き物について、それぞれ説明が行われた。落合川に多くの生き物が住んでいる事を子供達も改めて確認した様子。また、カワニナ(貝)なども紹介され「これがあるとホタルが増える事もあります」といった説明も行われた。
授業を受けた子供達に話を聞くと「とても楽しかった。またやって欲しい」と話す子供が多く、まだ釣り等をしたそうな子供もいた。
子供達は、スタッフや保護者らにお礼を言い、保護者や教員に引率され会場を後にして終了した。
教科を超えた学びがある。子供達が郷土を愛する事に繋がって欲しい
最後に今回の「釣りを通じた環境学習」を行った、東久留米市立本村小学校の永瀬功二校長に話を伺った。
「本校の近くには黒目川や落合川といった川があり、湧き水がある事で豊かな自然があります。こういった地元の川の環境を活かして総合的な学習を行っており、最終的には子供達に郷土を愛する事に繋がって欲しいと考えています。
子供達に色々な形で川と関わってもらい、自然を大切にし、地域を好きになってもらい、何か地域に役立つ事がしたいと思える気持ちを育んでくれたらと思っています。
今日の感想としては、一番有難いのは多くのスタッフの方に来て頂き、安全対策等もしっかり行って頂いた事です。これだけの人数に来てもらう事は、教員と保護者の方だけでは難しいです。また、釣り道具や救命道具の準備も全てして頂けました。
子供達は総合的な学習の時間というものがあり、地域について調べたり、地域の自然、近くの川に着目し、自分たちで体験したり、課題を見つけて調べたりしています。
今回の環境学習は、総合学習として、とても良い教材となっています。この後、子供達は今日、自分達で釣った魚や網に入った生物を調べ、学習や発表をしたり、自分でも出来る事をやってみる事になります。理科や社会も関係がありますが、教科を超えた学びがあると感じました。また子供達に、こういう機会を作ってあげたいと思いました」。
「釣りを通じた環境学習」に興味のある学校関係者は日本釣振興会に問い合わせを
日本釣振興会が行う「釣りを通じた環境学習」は、学校の正規の授業として行われ、釣りや自然について子供達に関心を持ってもらう事が出来、実施された小学校からの評判も良い。
釣り界の将来にも役立つ事業で、事業も拡大していく事が望まれる。興味のある企業や学校は日本釣振興会に問い合わせてはどうだろうか。
日本釣振興会公式ホームページ → 公益財団法人 日本釣振興会 – japan Sportfishing Foundation
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