日本さかな専門学校でワーム製作実習と魚や自然科学について講義。金型を使った本格的な実習に生徒も興味津々

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私が訪問させて頂いたこの時期は、釣りに関する学習カリキュラムが組まれていて、フライタイイング、スプーンのプレートなど、釣り好きなら誰もが見入ってしまうツールがそこかしこに見られた。

日本さかな専門学校で行われたワーム製作実習の様子
金型を用いたソフトルアー製作の様子。生徒も大いに関心があった様子

昨年も紹介させて頂いたが、こちらの理念は魚に関する飼育、調理、漁業、観光レジャーなど魚に関する知識と実技を幅広く学ぶ場を提供し、人と魚がよりよいカタチで共生していくことを目指している。

日本さかな専門学校で行われたワーム製作実習の様子
自分でワームを作った事のある生徒は少ないと思われる。貴重な実習となったようだ

そのため、釣り具メーカー、有名釣り師、漁業関係者、流通関係者、魚の専門家といった方々が講師として授業を行うだけでなく、関係機関に訪問して見学や実体験を行うといった中身の濃い授業が毎日実施されている。

日本さかな専門学校で行われたワーム製作実習の様子
金型を使った本格的な製作実習。生徒たちも大いに盛り上がっていた

3時間の中で講義は約90分、ソフトルアー製作実習も90分という配分で行ったが、やはり本物の金型を使って製作することは全員が初めてということで生徒たちは大変に強い興味を持ってくれ、大きな盛り上がりを見せた。

日本さかな専門学校で行われたワーム製作実習の様子
自作のルアーで実際に魚が釣れれば楽しさも更に増すはずだ
日本さかな専門学校で行われたワーム製作実習の様子
すぐに使えそうな良い出来栄えのワームだ

魚だけでなく環境問題についての講義も実施

今回の講義でも日本釣振興会で取り組んでいる淡水魚減少対策プロジェクトで作成したネオニコチノイド系農薬について新たに作成した「沈黙の水辺」も放映した。これについてのアンケート調査の結果では8名の学生が既に知っていたと答えていた。

日本さかな専門学校で行われた講義の様子
日本釣振興会で取り組んでいる、ネオニコチノイド系農薬による淡水魚への影響についての話も行った

今回のアンケートには新たに希望の職種について返答していただき、一番多かったのは水族館関係で、釣り具業界は2番目に多く、次いで魚の料理関係、漁師、環境関連と続いた。

釣り関係企業を志望する学生が増えることも期待

担当の先生によれば、1年生は色々な授業を積み重ねるごとに進路志望が幅広くなっていて、幅広い知識と実習による知識の蓄積が進路の選択肢を広げているようだとお話ししてくれた。今実施されている釣りに関するカリキュラムにより、釣り関係に志望される学生さんが増えることも期待できそうだ。

2日間で3回に渡り実施した講義と実習はあっという間に時間が経過したが、質疑など製作実習の合間や休憩時間にも設けさせて頂いたが、雑談を交えた中にも将来についての質問も多く、学生の皆様の意識の高さが感じられた。

日本さかな専門学校の外観
3回とお実習はあっという間に時間が過ぎた。学生の意識の高さにも関心させられた

山田先生をはじめとした、担当の先生方も、再来年には一期生が卒業となりいよいよ社会に巣立っていくが、卒業生がこれから歴史を創っていくことが出来るよう、日々心を砕いておられる様子が随所から伝わってくる。

僭越ながら業界関係の皆様にも即戦力として大いに期待できる、お魚に関係する幅広い知識と実習を学んだ生徒の皆様を近い将来受け入れて頂くことを念願している。 

【提供:長岡寛・編集:釣具新聞】

関連記事 → 今年4月開校、話題の「日本さかな専門学校」で特別授業。「釣りと魚の科学」テーマに講義、ワーム製作実習も | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

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