10月20日、公益財団法人日本釣振興会の全国一斉清掃デー「水辺感謝の日」が今年も全国各地で開催された。今回は大阪の清掃の様子を紹介する。
水辺に感謝し、自然と共存できる釣り場を目指して
日本釣振興会では10月第3日曜日を「水辺感謝の日」として、全国各地の水辺の清掃を行ってきた。日頃釣りを楽しんでいる水辺の環境に感謝し、自然と共存できる釣り場を目指すのが目的だ。
この清掃は平成6年(1994年)より開始され、今年で30年目を迎えている。今年も開催日の前後は多少あるが、全国60カ所以上の水辺で清掃が行われている。
大阪では10月20日は、泉佐野食品コンビナート、北港舞洲の夢舞大橋周辺と常吉大橋周辺、南港のフェリー乗り場周辺の4カ所で一斉に清掃が行われた。協力は大阪釣具協同組合、大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター連絡機構。合計202名が参加した。
当日の天候は曇り。時折強風が吹き海は時化ていた。ゴミは例年より全体的に少なくなっていた印象だ。
泉佐野会場では午前8時半より、開会式が行われた。最初に主催者を代表して日本釣振興会大阪府支部の橋本俊哉支部長より関係各位へのお礼と下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日は早朝より水辺感謝の日にご参加頂き有難うございます。全国で漁港の閉鎖等が相次いでいますが、清掃活動を更に強化していきたいと思います。これ以上、釣り場を減らさないように皆で努力していきたいと思います。本日は怪我、事故の無いように清掃をしてください。また水辺に近づく時は救命具の着用をお願い致します」。
その後、清掃の注意点の説明が行われ、3つの班に分かれて清掃が行われた。
釣り関係企業の社員などが参加。協力して釣り場を綺麗に!
清掃は各会場とも、可燃ゴミと資源ゴミが分別されて収集された。清掃には日本釣振興会大阪府支部の役員はもちろん、継続して清掃に協力している大阪釣具協同組合の各企業の従業員や家族も参加して行われた。
泉佐野では、釣り場は例年と比べると比較的キレイだった。ただ、一部にはゴミが固めて捨てられていた。特に釣竿のパッケージが複数本まとめて捨てられていた場所もあった。
ほか、草むらの中や岩の間には、ペットボトル、空き缶、容器類などのゴミが多く、参加者はトングを使って回収した。水際だけでなく、駐車場や周辺道路のゴミも回収し、1時間ほどの清掃だったが、目に付くゴミも無くなり、水辺はキレイになっていた。
舞洲2カ所と南港フェリー乗り場も清掃場所も同じようなの手順で参加者がゴミを集め、掃除を始める前とは見違えるようにキレイになった。
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