国土交通省港湾局では、地域の関係者による釣り文化振興の取り組みが進められている港湾を、地元協議会等からの応募により、「釣り文化振興モデル港」として指定している。
千葉県館山市の館山港が、8月7日付で関東地方初となる釣り文化振興モデル港の指定を国土交通省から受けた。
官民で協働する館山港UMIプロジェクト検討会みなとアメニティWG(WG長:日本釣振興会・吉野生也)では、釣りを通じ館山港の海の魅力を更にアップさせるため検討を行い、これまで同港の館山夕日桟橋と館山港2号防波堤で試し釣りなども行ってきた。
8月21日に指定証交付式が同港の館山夕日桟橋で行われ、関東地方整備局の衛藤謙介副局長から館山市の森正一市長に指定証が手渡された。
森市長は「釣りは館山市にとって重要な観光資源であり、モデル港の指定をキッカケに、釣り人のほか漁業関係者や港湾管理者、地元の皆さんたちの意見を聞き、釣り客の誘致を検討したい」とコメント。
釣り界からは吉野生也WG長が「釣り人のマナー向上や藻場保全などによるブルーカーボン創出への応援などを通じ、館山の海の魅力を、釣りを通じて更にアップしていきたい」と語られた。
この他、千葉県議会議員の三沢智氏、千葉県県土整備部港湾課の安田善一課長も交付式に参列した。
今後、館山港UMIプロジェクト検討会みなとアメニティWGでは、関係者との検討や試し釣りなどを行い、館山港2号防波堤の釣り場開放や釣り客の誘致について検討していく予定だ。
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