昨年7月31日、静岡県の田子漁港で始まった日本初の漁港の釣り場予約サービス「海釣りGO」。
アプリを通して釣り場・駐車場の予約と利用が出来るサービスだが、釣り人を責任ある漁港利用者として位置付け、適切なルールのもとで適正な利用料金を漁港管理者に届けることのできる、釣り場を守るための仕組みとなっている。
そして今夏、仁科漁港でも海釣りGOの新規導入が行われ、8月3日よりサービスが開始された。
田子漁港におけるトライアルの成功。より快適な釣り場に
コロナの流行と共に、密にならないレジャーとして海釣りの人気が急上昇。一方で、ゴミの放置や違法駐車の問題等、全国各地でトラブルが発生し、日本各地の港が次々に釣り禁止となっている。
2022年7月、釣り人と漁業者とのトラブルにより釣り禁止となった静岡県の田子漁港では、釣り人排除によりトラブルの原因を取り除くことができたものの、地域の賑いも失われてしまう事態となった。
そこで、田子漁港では2023年7月31日から、アプリ「海釣りGO」を用いた釣り場管理を導入。釣り場や駐車場の利用料を、漁港の維持管理や資源保護活動に活用する仕組みだ。現地の案内や美化活動など、人でなくては出来ない部分を現場巡視員が担い、釣り場利用の決済や受付をソフトウェアが担っている。
田子漁協では一部に収益金も活用しつつ、救命はしごや休憩所・水道の設置や、AED設備の更新等、漁港設備の改良も行い、より安全に、快適に釣りが出来る釣り場を実現している。
昨年のサービス開始以降、田子漁港における約1年間のトライアルを経て、「海釣りGO」は海業振興として有効な施策であることが実証されている。
新エリア・仁科漁港でもサービススタート!グルメや観光などお楽しみ盛りだくさんのスポット
持続可能な「いい釣り」を提供する「海釣りGO」だが、今夏、静岡県の仁科漁港でも導入されることとなった。
仁科漁港は港内に、漁協直営食堂「沖あがり食堂」、直売所「はんばた市場」、「沢田公園露天風呂」などの観光スポットがあり、近隣にも宿泊所や食事どころが多数ある。西伊豆中央部の観光名所「堂ヶ島」へ車で2分とアクセスもよく、様々な方法で海を楽しむことができるエリアだ。
今回、「海釣りGO」導入にあたって、原則釣り禁止であった防波堤を釣り場として開放。釣り具のレンタルもあるため、釣り人はもちろん、旅行のついでや他のレジャーのついでに海釣りを体験出来る。夏休みの思い出づくりにもピッタリのスポットだ。
また、岸釣りのステップアップとして、磯渡し、沖堤防、乗合船にもチャレンジでき、乗合船では釣った魚を地域通貨に変える「ツッテ西伊豆」も体験できる。
今年の夏はぜひ「海釣りGO」を活用し、バラエティ豊かな楽しみ方が出来る仁科漁港で、釣りにチャレンジしてみてはどうだろうか。
詳細は、海釣りGO公式ホームページまで。
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